「ご連絡お待ちしております」とは? 意味と正しい使い方を解説(例文付)
「ご連絡お待ちしております」の言い換え表現
最後に、「ご連絡お待ちしております」の代わりに使用できる表現を3つ紹介します。
「ご連絡お待ちしております」は丁寧な印象を与える言葉ですが、場合によってはより適した言い回しがあるかもしれません。相手やシーンに応じて使い分けてみましょう。
(1)「ご連絡ください」
同僚や部下など、親しい間柄の人には「ご連絡ください」に言い換えられます。「ご連絡お待ちしております」は丁寧な言い回しではありますが、自分より下の立場の人に使うと仰々しい印象を与えてしまうかもしれません。
その点、「ご連絡ください」の「ください」は丁寧語です。「ご連絡お待ちしております」よりカジュアルで、同僚や部下とのやりとりにはちょうど良い敬語表現と言えます。

コミュニケーションアドバイザーの松岡友子さんに、「してください」の正しい使い方を解説してもらいます。
(2)「ご連絡いただけると幸いです」
返信を促す度合いを弱めたいなら、上述のとおり「ご連絡いただけると幸いです」に言い換えてみてはいかがでしょうか。連絡が欲しいという意味合いは変わりませんが、「幸いです」には「うれしい・ありがたい」といったニュアンスがあります。
「ご連絡お待ちしております」より前向きな印象を与えられ、低姿勢とも捉えられます。「幸甚です」や「助かります」に加え、そのまま「有難いです」としても構いません。

「していただけると幸いです」の意味と正しい使い方を例文と共に解説。併せて、使用時の注意点や言い換え表現を紹介します。

「幸甚」の正しい使い方を解説します。
(3)「ご連絡お待ち申し上げております」
より丁寧に伝えたいなら、「ご連絡お待ち申し上げております」に言い換えるのも手です。「申し上げております」は謙譲語を重ねた二重敬語ではありますが、慣例的に使われているフレーズのため、違和感は少ないと言えます。
丁寧さを重視するシーンにおいて、「ご連絡お待ちしております」の代わりに使用してみてください。

「申し上げる」の使い方と類語について、例文を交えて紹介します。
「ご連絡お待ちしております」を正しく使おう
相手からの返信や返答を待ち望むフレーズ「ご連絡お待ちしております」。連絡を促す意味合いがありつつも、直接的な表現を避けたい時に活躍する言葉です。
「○日までに」を頭に加えると、さりげなく返信の期限も設けられます。敬語の度合いを相手によって工夫しながら、上司や同僚・部下とのやりとりに使用してみてください。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年02月03日に公開されたものです