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【File32】私らしさを愛するためのメイクを見つけたコスメメーカー広報の場合

#私たちのしごとバッグ

ミクニシオリ

いつも輝くあの人は、仕事でどんなバッグを使っているんだろう? バッグとその中身は、仕事への姿勢や価値観を映す鏡。企業で働くマイナビウーマン世代の女性をインタビューし、彼女たちの仕事バッグをのぞく連載です。

取材・文:ミクニシオリ
撮影:三浦晃一
編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

メイクの上手な女性を見ると、いいなあと憧れる。けれど、なり方は分からない。

SNSやインターネットにはメイクやコスメに関する情報があふれている。だからこそ、自分に合うものも、正しいメイク方法も分からなくなってしまう。

『ヒロインメイク』『kiss』『ヘビーローテーション』などのメイクアップブランドを展開する株式会社伊勢半で広報として働く日下部さんも、伊勢半に入社するまではメイクにあまり興味が無かったそう。

今は、化粧品メーカーの広報としてさまざまなコスメ情報を取り入れ、メイクにもどんどん興味が湧いてきたという日下部さん。彼女のしごとバッグの中を見ていたら、毎日のメイクを「自分らしく楽しむコツ」が見えてきた。

日下部 かおりさん

大学卒業後、大手旅行会社に入社。8年間にわたり販促・事業管理・広報などの仕事を経て、2022年に伊勢半へ入社。現在は広報宣伝部で社内外に伊勢半グループの情報や魅力を伝える企業広報としてメディアの取材対応などを担当。

そんな日下部さんを表すかのようなしごとバッグは、旅行バッグとしてもイメージの強いロンシャンル・プリアージュ。丈夫かつ大容量で、これ一つあれば軽い出張もラクラクだ。

「実はこの子は2代目で、もう6年くらいル・プリアージュを愛用しています。かなり大容量なことがポイントです。職種柄、資料やPCを持ち歩く事が多いけれど、このバッグにはすっぽり入ります。バッグ自体が軽いのもポイントです。荷物が多い分、せめてバッグの重量は減らしたくて。もともと旅が好きなんですが、国内旅行くらいならこれ一つで行ってしまいますね」

●バッグの中身

1 無印良品のノート
2 紅ミュージアムグッズの付箋、メモ帳
3 すみっコぐらしの多色ボールペン
4 象印の水筒
5 iPhone13
6 LAKOLE『真珠の耳飾りの少女』巾着(メイクポーチ)
7 ボナベンチュラのお財布
8 プレゼントでいただいた定期入れ
9 フランスのお土産のエコバッグ
10 おやつ入れとお菓子
11 フェイラーのハンカチ
12 『SELF CARE BOOK 365日やさしい疲れのとり方』(小池 弘人 監修、朝野 ペコ イラスト/翔泳社)

伊勢半に転職する前は、旅行会社とナッツ屋さんのダブルワークをしていたというバイタリティも持っている日下部さん。バッグの中には、そんな日下部さんの日々を支える必需品たちが。

「おやつポーチは、軽量化や衛生面を考えて、使い捨てられるフリーザーバック。中に入っているのは、近所のナッツ屋さんで買っているナッツです。

コロナ禍で、旅行会社の仕事がかなり落ち着いてしまっていた時に、気分転換もかねて近所にできたナッツ屋さんでアルバイトしていました。年の離れた学生さんたちとのバイトは新鮮で楽しかったですね。工場直送で美味しいナッツなのでバイトを辞めてからも、そのお店で買い続けています」

エコバッグは、旅行先のフランスで購入したものだそう。さまざまな土地を旅しながら、仕事にも積極的に取り組む姿勢……見習いたい。

バッグの中からはかなり長く愛用しているという水筒も出てきて、日下部さんのきっちり感が伝わってくる。でもそんなにきっちり生活していて、疲れたりしないんだろうか。

「周りからはきっちりしていると言われるけど、自分ではあまり自覚が無いんです。けっこう、ざっくりしているところもあるんですよ。この本だって、黄色が好きだからという理由でなんとなく惹かれて手にとったんです。

中は文字がかなり少なく、毎日のちょっとしたリラックス法が書いてあります。仕事で日々文字に触れているので、プライベートで読む本は文字の少ないものが良いなあと」

しおりは、友人からもらったイタリアのお土産。朝はスマホでSNSをチェックして向かうため、帰りの電車などで本を開くことが多いそうだ。

「もともとメイクやコスメに強い興味は無かったのですが、今は積極的にSNSで情報を取り入れています。

自社ブランドのアイテムが、皆さんにどんな風に使われているのか……あとは、メイクトレンドやSNSで注目されているアイテムなどの情報も仕入れていますね。メディア対応では自社商品のこと以外にも化粧品業界全般について話題となることも多いので。

前職時代と比べるとかなりメイクを積極的に楽しむようになりましたが、普段はやっぱり自社アイテムを多めに使っています

お直しアイテムは、荷物を減らすべく最低限。でも、前職の頃はおうちの1軍コスメも、最低限しか持っていなかったのだそう。

「前は仕事の時だと、ベースとアイブロウでメイク終了、というくらい最低限のメイクで済ませていました。でも、今は仕事でコスメに触れるようになって興味が刺激されるので、自社商品だけにこだわらずSNSや店頭で気になったアイテムをよく買うようになりました

そこで初めて『メイクって、こんなに気分を上げてくれるものなんだ!』という喜びを知ったんです。平日はベーシックなメイクが多いですが、休日にはいろいろなメイクを楽しんでいます」

中でも気に入っているのは、2022年を代表するコスメの一つとも言える『kiss』のバズコスメ「リップアーマー」。ティントなのにツヤやうるおい感もありつつ落ちにくいと注目され、発売後しばらくは入荷するたびに売り場から姿を消していた話題のリップだ。

「ティントってやっぱり、マットな質感が多く乾燥するのが嫌だというお声が多いですよね。でもリップアーマーの場合は、塗ったあとティッシュオフせず5分待つと、色の層の上に透明なジェル膜ができます。ジェル膜がリップコートの役割をしてくれるので、“ツヤ×うるおい×落ちにくい”という点がうまく並立しているのが特長で、ユーザーの悩みを解決できた商品なんです。

ツヤ感とうるおい、そして落ちにくさを実現するのはかなり難しい処方です。何度も試作を重ねて、弊社の研究チームの汗と努力の結晶として、世に送り出すことができました。私自身、これまではマスクにつくぐらいならリップは無しでも良いか、とすら考えていましたが、リップアーマーが出てからは、ヘビロテしています」

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