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「ご留意ください」の意味は? 正しい使い方と言い換え表現

にほんご倶楽部

「ご留意ください」の言い換え表現

相手やシーンによっては、「ご留意ください」を使えない時もあるでしょう。

そこで最後に、「ご留意ください」と同じ意味合いを持つ、言い換え表現を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

(1)「ご自愛ください」

健康を気遣う言葉として使うなら、「ご自愛ください」に言い換えるのはいかがでしょうか。

読んで字のごとく、自分を愛する・労わることを促す言葉。「ご留意ください」よりも柔らかなニュアンスで伝えられるため、プライベートや親しい上司にも使いやすいでしょう。

一点、よく使われる「お体ご自愛ください」という表現は、実は誤り。「ご自愛ください」には“体を”大切にするという意味が含まれるので、内容が重複してしまいます。

(2)「ご配慮ください」

「ご配慮ください」も、「ご留意ください」と同様「気を配っていただきたい」と呼びかける言葉。主に、心情的な配慮をお願いするというニュアンスも変わりません。

こちらも同じく、立場が上の人に使う時は一工夫必要です。「ご配慮いただきますようお願いいたします」や「ご配慮いただけますと幸いです」など、上から目線な表現にならないよう、言い回しを変えてみましょう。

(3)「ご理解ください」

まだ起こっていないことへの注意を促す「ご留意ください」に対し、既に起こったことへの理解を求めるのが「ご理解ください」です。

心情に呼びかけるという点では同じですが、よりカジュアルな表現に分類されます。ビジネスメールや文書で使用する時は、「突然の知らせとなり恐縮ですが~」などを文頭に置き、丁寧な言い回しにするのが適当です。

「ご留意ください」は注意喚起に使える言葉

同僚や部下に伝達事項などがある時、注意喚起の意味を込めて使える「ご留意ください」というビジネスフレーズ。

丁寧に注意喚起を促せる便利な表現ですが、上司やクライアント相手に使う際は注意が必要です。

また、あくまで「気に留める」程度のニュアンスのため、用心深く気をつけてほしい時には向かないことも。正しく意味を理解し、シーンに応じた使い分けに努めましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2022年11月10日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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