【難読】なんて読む? 「名残」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「名残」の読み方です。
なんて読むのが正解? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「名残」の読み方は?
「名」は“な”、“めい”、「残」は“ざん”、“のこ(り)”と読みますね。
しかし、この二つを合わせて“めいざん”や“なのこり”とは読みませんよ。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“なごり”と読みます。
「名残」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「名残」の意味は以下のように解説されています。
なごり【名残】
《「余波 (なごり) 」から》1 ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。また、その気配や影響。余波 (よは) 。「台風の―の高波」「古都の―をとどめる」
2 人と別れるときに思い切れない気持ちが残ること。また、その気持ち。「尽きない―」
3 物事の最後。終わり。「この世の―」
「一期 (いちご) の―ぢゃと思うて清水へ参って」〈狂言記・武悪〉4 亡くなった人をしのぶよすがとなるもの。忘れ形見。子孫。
「かの維時 (これとき) が―は、ひたすら民となりて」〈増鏡・新島守〉5 病後のからだに残る影響。
「いと重くわづらひ給へれど、ことなる―残らず」〈源・夕顔〉6 残り。残余。
「弥生中の六日なれば花はいまだ―あり」〈平家・三〉7 「名残の折」「名残の茶」などの略。
いろいろな意味がありますが、ある事柄が過ぎ去った後に、なおそれを思い出させる気配や余韻・影響、人との別れを惜しむ気持ちといった意味合いで使う言葉です。
「なごり雪」というタイトルの有名な曲がありますが、なごりは漢字だと名残と書くんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「名残」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「名残」は別れ際に「名残惜しい」というように使いますよね。
耳にする機会はあると思うので、この機会に漢字も覚えてしまいましょう!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年12月05日に公開されたものです