「溜飲が下がる」の意味は? 類語や「溜飲を下げる」との違いも解説
「溜飲が下がる」「溜飲を下げる」を使う時の注意点
「溜飲が下がる」「溜飲を下げる」を使う時は、下記の2つに注意しましょう。
「溜飲が下がる」と「溜飲を下げる」では意味が異なる
「溜飲が下がる」のほかに、「溜飲を下げる」という言い方もあります。
どちらも、最終的に気分がスッキリすることには変わりありませんが、「下がる」は自動詞、「下げる」は他動詞です。この違いがあることで、気持ちが晴れるまでの過程が異なります。
「溜飲が下がる」とは、「自分の働きではない何らかの働きによって、つかえていた不平不満が消え去り、すっきりした気分になる」という意味です。
いっぽう、「溜飲を下げる」とは「自分の働きによりつかえていた不平不満を解消して、すっきりした気分にさせる」という意味です。
「溜飲が晴れる」「溜飲を晴らす」は間違い
「溜飲が晴れる」「溜飲を晴らす」という表現を聞いたこともあるかもしれません。
しかし、例えば負け続けていた試合にようやく勝って晴れ晴れした気持ちになった時に「溜飲を晴らす」とは言いません。これは、「雪辱を晴らす」との混同だと思われます。
負けた時の悔しい気持ちがあって落ち着かない状態が、自ら試合に勝つことによってスッキリした。
そんな場合は、自分の力が状態を変えたのですから「試合に勝って、溜飲を下げた」と言うのが正しい使い方です。