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「溜飲が下がる」の意味は? 類語や「溜飲を下げる」との違いも解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「溜飲が下がる」「溜飲を下げる」はどんな時に使えるのか?(例文つき)

「溜飲が下がる」と「溜飲を下げる」は、具体的にどんな場面で使えるでしょうか?

他人を困らせている相手が処分された時

パワハラで部下を困らせていた上司が会社にバレて処分された。カスタマーハラスメント(顧客によるハラスメント)でお店に理不尽な苦情を言ってくるお客さまが他のお客さまから叱責された……そんな場面に遭遇したことはありませんか?

立場を利用して高圧的に接してくる人は、困ったものです。そのような人が、他人からやりこめられて、自分や周囲の気持ちがスカッとした時に、「溜飲が下がった」を使えます。

例文

・上司のパワハラが会社にバレて処分され、私たち部下の溜飲が下がった。

ある人物へさらに厳格な処分を求める時

ある人が処分を受けたものの、自分や周囲が「(周囲が受けた迷惑に比べれば)それくらいでは生ぬるい」と感じ、より厳格な処分を求める時、「溜飲が下がるわけではない」という使い方もできます。

例文

・パワハラをしていた上司が訓告を受けたが、それくらいで私たちの溜飲が下がるわけではない。

ライバルに勝った時

負け続けていた試合に勝った。王座を奪還した。万年2位だった営業でトップになれた。勝敗を決する場面で宿敵ともいえる相手に勝てた時「溜飲を下げた」を使えます。

自分が主語でも、自分以外の人が主語でも使えます。

例文

・彼は、ずっと不通過だったコンペで初めて企画が通り、溜飲を下げた。

たまっていた不平不満を吐き出したい時

心の中にたまっている不満を吐き出すよう他人に勧める時、あるいは自分でそうしなくてはと考えている時に、「溜飲を下げる」を使えます。

例文

・あなたは、今抱えているそのモヤモヤを全部吐き出して、溜飲を下げる方が良い。

・誰でも良いから、話を聞いてほしい。洗いざらいぶちまけて、溜飲を下げたい。

次ページ:「溜飲が下がる」「溜飲を下げる」を使う時の注意点

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