【難読】“くんむ”じゃありません! 「訓む」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「訓む」の読み方です。
“くんむ”? いやいや、なにそれ? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「訓む」の読み方は?
「訓」は、教訓、訓練と読むので、“くん”という読み方は知っている人も多いでしょう。
しかし、これに送り仮名の「む」をつけて、“くんむ”と読むのはさすがに違和感がありますよね。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“よむ”と読みます。
「訓む」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「訓む」の意味は以下のように解説されています。
よ・む【読む/詠む】
[動マ五(四)]
1 文字で書かれたものを一字一字声に出して言う。「子供に本を―・んでやる」「経を―・む」2 文字や文章、図などを見て、その意味・内容を理解する。「小説を―・む」「グラフから業績を―・む」
3 外面を見て、その隠された意味や将来などを推察する。「手の内を―・む」「来春の流行を―・む」
4 (「訓む」とも書く)字音を訓で表す。漢字を訓読する。「春をはると―・む」
5 数をかぞえる。「票を―・む」「さばを―・む」
6 (ふつう「詠む」と書く)詩歌を作る。「歌を―・む」「秋の風物を―・む」
7 囲碁・将棋で、先の手を考える。「一〇手先まで―・む」
8 講釈師が演じる。「一席―・む」
[可能]よめる
[動マ下二]「よめる」の文語形。
「読む」とは違い、漢字を訓読(漢字を訓読みで読むこと)するという、特殊な意味になります。漢字には音読みと訓読みがありますが、訓読みは日本独特の読み方なんだそうです。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「訓む」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞き馴染みのある言葉ですが、漢字表記だけでは正しい読み方がまったく想像できなかった、という人もいたのではないでしょうか。
日常的に使う言葉ではありませんが、馴染みのある漢字の意外な読み方を知れましたね!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年08月26日に公開されたものです