【心理学】認知の歪みとは? なぜ起こるのか・原因と対策を解説
心理学で対策! 「認知の歪み」への対処法
物事をネガティブに捉える人は、ささいなことで落ち込んでしまいがち。認知の歪みに対処することで、生きづらさを解消できるかもしれません。
ここでは、認知の歪みへの対処法を紹介します。
Step1.感情を言語化する
認知の歪みは無意識の自動思考に表れるため、自覚がないものです。そこで、感情が動いた出来事について言語化してみることが最初のステップです。
個人で行う場合、頭の中のモヤモヤをひたすら紙やノートに書き出していきます。
誰かに見せるものではないので、「こんなこと思ってるなんて良くない」といった判断はせず、自分の気持ちを正直に吐き出しましょう。
感情を言語化するために、自分を深く省みる「内省」の考え方が役立つかもしれません。併せてチェックしてみてくださいね。
Step2.認知の歪みに気づく
自分が書いたものの中に、認知の歪みの具体例に当てはまるものがないかをチェックします。
感情が動いたことには何かしらの理由があります。将来が不安なのであれば、不安になる理由や根拠を深堀りしてみましょう。
すると、取り越し苦労の癖があることに気づけるかもしれません。「自分にはこういう考え方の癖があるのか」と気づくことが大切です。
1人でするのが難しい場合は、カウンセリングを受けてみるのも良いですね。
Step3.他の捉え方を探す
次に、他の捉え方がないか深堀りします。
「最近ツイてないことばかりだ」と感じるのなら、そう思った根拠を探したり、逆に良かったことやうれしかったことがないか思い出してみたりします。
すると、視野が広がりバランスの良い考え方に修正していけるようになるでしょう。
このように、他の捉え方を探すトレーニングを、心理学で「リフレーミング」と言います。
「リフレーミング」のやり方について、心理カウンセラーが詳しく解説しています。
自分の捉え方の癖に気づこう
物事をどう解釈するかに正解はなく、誰でも認知の歪みを持っています。具体例を見て、「自分にも当てはまる」と思った方が多かったのではないでしょうか。
もし、ネガティブ思考気味でつらいということであれば、物事の解釈を見つめ直してみるのも1つの方法です。自分の捉え方の癖に気づくだけでも心が軽くなりますよ。
(高見綾)
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※この記事は2021年06月30日に公開されたものです