「本末転倒」とは? 意味や「元も子もない」との違いを解説
「本末転倒」の類語
「本末転倒」には、状況や場面によって言い換えができる類語がいくつかあります。知っておくと日常生活などで役に立つ場合があるかもしれませんので、代表的なものを確認しておきましょう。
(1)冠履転倒(かんりてんとう)
「冠履転倒」は、「上下の順序が逆になっていること」という意味の四字熟語です。「冠履」とはかんむりとくつのことであり、地位や立場の順序・秩序が乱れていることを表す時に使います。
日常生活で使うというよりは、明治や大正時代などに活躍した作家の文学作品などに登場することが多い言葉です。
(2)釈根灌枝(しゃくこんかんし)
「釈根灌枝」とは、「物事の本質的でない部分にこだわり、根本を忘れること」を意味する四字熟語です。
水を木の根にやらないで枝に注ぎかけることに由来する言葉で、「ささいなことにこだわり物事の基本を忘れている」という状態を表す時に使用します。