「是正」の意味とは? 使い方&「訂正・修正・改善」との違い
「是正」の正しい使い方と例文
「是正」は、主にビジネスや政治において多く使われる単語。特に企業内での連絡や通達、政治に関する記事やニュースなどで頻繁に登場し、「是正する」「是正される」などのような使い方が一般的です。
その他、是正によって自分に何らかの影響あった場合に使う「是正を受ける」や、是正して欲しいと訴える際に使う「是正を求める」などのような使い方もできます。
では実際に、どのような場面で使われるのでしょうか。例文を用いて、具体的なシチュエーションを解説していきます。
(1)悪い状況を正す時
ビジネスでも政治でも、何かしらの悪い状況を改善する措置のことを「是正」と呼びます。
悪い状況とは具体的に、会社が規約に反した時、組織が社会に悪影響を及ぼすことをしている時、法律に反する行いをした時などが例として挙げられます。政治業界では、政治または政治家が国民にとって好ましくないことをしている状況を改善する時に「是正」という表現が使われる例があります。
ただし、「現在の状況でも悪くないが、より良くするためにルール変更する」ということは、是正と呼びません。あくまで「是正する」とは、悪い状況を良くする時に使われる言葉なので注意しましょう。
それでは、具体的な例文を紹介します。
例文
・社員から、長時間労働の是正を求める声が相次いでいる。
・問題が是正されるまでは、営業を停止するとのことだ。
(2)不平等なことを正す時
組織や社会に格差が生まれた時、平等にするために行う措置を「是正」と指す場合もあります。主に、政治関連の事柄で使われる表現ですが、ビジネスシーンでも頻繁に登場します。
例えば、労働環境や収入に格差があり、社員が不平等な状態にある時。政治においては、地域によって所得や資産の差がある時などが挙げられます。そのような場面で、不平等をなくすため是正されることがあります。
それでは具体的な例文を紹介していきます。
例文
・正社員と派遣社員では収入の格差があり、適切に是正する必要がある。
・Aさんは、地域ごとに生まれた社会的不平等を是正すべきと主張している。
・資産の差を是正するために、今回の改定案が可決された。