お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

知ってる? あなたの周りにもいる「ヤングケアラー」の実態

#犬山の遠吠え!やってまーす

犬山紙子

エッセイスト・TVコメンテーターとして活躍する犬山紙子さんが、恋愛・人間関係・趣味などあらゆるテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にし、音声と共にお届けします。今回は2021年5月31日放送分から。

『犬山の遠吠え!やってまーす』今回の番組トーク音声はこちら

こんばんは、犬山紙子です。

今回は、最近存在が世に伝わってきた「ヤングケアラー」についてお話したいと思います。

支援が行き届いていない「ヤングケアラー」

ヤングケアラーとは、仕事や通学の傍ら、障害のある親や祖父母、年下の兄弟などの介護・世話をしている18歳未満の子どもを指します。

日本にもヤングケアラーが多くいますが、これまであまり支援がされていなかったのが現状。最近になって、国や地方自治体がヤングケアラーへの支援策をまとめ始めています。

特に18歳以下の子は「介護しているから支援して欲しい」なんて自分から言わないじゃないですか。だってそれが普通だと、受け入れなきゃいけないと思っちゃうから。

だから、そういう子たちのためにも国が支援することは必要ですよね。

言えない気持ちを受け止めてくれるサポートが必要

私自身も、20代の時ずっと難病の母の介護をしていました。ヤングではなく「若者ケアラー」と言うそうです。

当時は「(介護することで)お母さんに喜んでもらえて嬉しい」という気持ちと並行して、「しんどい、逃げ出したい」という感情もあったんです。

だけど、それを言ったら周りに「この子、なんて親不孝なんや」と思われそうで怖くて、気持ちに蓋をしていました。

ケアマネージャーさんやヘルパーさんも来てくれたりして、本当に助けられていたんですけど、やっぱり身内のケアも必要不可欠でした。

私が若者ケアラーになった経緯を話すと、22歳の時に夢だった雑誌出版社に就職して、その時はおばあちゃんが来て母の介護をしてくれていたんです。だけどやっぱりおばあちゃんも体力的に限界で、私が1年半で出版社を辞めて、母の介護をすることに決めました。

当時、仕事をしてなかったから自分のことを「ニート」と呼んでいたけど、今考えればそれって自虐ですよね。

しっかり「介護」ということをやっていたのに、外に出てお金を稼げない自分のことを悪いもののように感じていた。自分自身の心にきちんと向き合えていなかったんです。

介護している喜びと、体力的なキツさと、自分の未来への悶々とした気持ちがありました。

私の経験全てをもってヤングケアラーについて語れるわけではないですが、20代でもこんなに悩んじゃうくらいだから、18歳未満のヤングケアラーの葛藤は計り知れないです。

「進学・就職できないけどどうしよう」とか「友達と遊べないけど本当は遊びたい」とか、悩みが積もって誰にも相談できない子って結構いるんですよね。だから、そういう子たちを見つけて、いかに相談に乗ってあげられるかが大事だと思います。

行政の支援もまだ準備が始まったばかりなので、早くちゃんと整えばいいなと、最近注意深くチェックしている次第です。

ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』最新のトークはこちら

毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送する他、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。

(トーク:犬山紙子、文:高橋千里)

※この記事は2021年06月12日に公開されたものです

犬山紙子

1981年生まれ。エッセイスト。美人なのになぜか恋愛が上手くいかない女性たちのエピソードを綴ったイラストエッセイ『負け美女』(マガジンハウス)で作家デビュー、女性観察の名手として注目を浴びる。SPA!やananなどで連載中。「スッキリ!」、「みんなのニュース」などコメンテーターとしても活躍する。

この著者の記事一覧 

BACKNUMBER 「#犬山の遠吠え!やってまーす」をもっと見る

MORE

SHARE