「確証バイアス」とは? 具体例&回避法を詳しく解説【心理学】
「確証バイアス」の身近な例
日常生活にも確証バイアスはあふれています。ここからは、身近な事例を用いて確証バイアスについて詳しく見ていきましょう。
(1)高齢の運転者
交通事故総合分析センターの調査によると、平成7年の交通事故での死亡件数は9971件。このうち、16~24歳の運転者が起こした事故件数は3114件、65歳以上の運転者による事故は1319件です。
これを見ると、実際には若者も事故を起こしていますし、高齢であるからといって事故が多いわけではないことが分かります。
ですが、「高齢者の運転は危険だ」という先入観から、そうした情報ばかりが目について確証を深めてしまうのです。
(2)血液型占い
「○○さんはO型なんだって」「やっぱり、そうだと思った! 大らかな性格してるもんね」というように、血液型と性格のイメージを結びつけてしまうことが多いのではないでしょうか。
例えば、業務で何回も細かくチェックしたり、プレゼンに向けて入念に準備したりと、几帳面で心配性な一面がある人に対しても、その人がO型というだけで「大らか、おっとり」のように思うこともありますよね。
他にも、A型と言えば「几帳面」、AB型と言えば「ちょっと変わっている人」「理想主義者」などのイメージも。自分自身がそういったイメージ通りに振る舞うことを求められてしまうケースもあります。これも確証バイアスによる典型的な影響です。
(3)「私は好かれない」という思い込み
過去に人間関係で傷ついたことがあると、これ以上傷つかないために「どうせ私は好かれない」という思い込みを持って、人から遠ざかろうとしてしまう場合があります。
すると、褒められたとしても「どうせお世辞で言ってるんじゃないの?」と疑ったり、ヒソヒソ内緒話をしている人を見て「私の悪口を言っている」と思い込んだりします。
「あの人は忙しそうだから」と周りが気を使って集まりに誘わなかった場合でも、「ほら、やっぱり。みんな私のことが好きじゃないんだ」と思ってしまうのです。
「自分は好かれない」という思い込みを強化するような解釈をあえてしてしまったり、そういった情報ばかりが目につくようになったりするのです。
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