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アンダーマイニング効果とは? 意味や具体例を解説

ながせなみ(心理カウンセラー)

「やる気」とは? なぜアンダーマイニング効果が起こるのか

アンダーマイニング効果が起こる理由を知るには、人の「やる気」がどこからくるのかをまず理解しなければいけません。

やる気の原因は「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2つ

私たちのやる気には、2つの原因があります。それは、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」です。

外発的動機づけとは、その名の通り「自分の外側にある原因がやる気の元となっていること」です。

一方、内発的動機づけとは「内側からやる気が湧き上がること」を指します。

例えば、「お金を稼がないと生活できない」という理由は外発的動機づけです。反対に、「好きだから」という理由は内発的動機づけです。

他の理由としては、それぞれ以下のような例が挙げられます。

外発的動機づけの例

・ボーナスの査定が近いから

・上司に怒られるから

・褒められたいから

など

内発的動機づけの例

・楽しいから

・チャレンジしてみたいから

・達成感を味わいたいから

など

外発的動機づけは自分の外側に目が向いているのに対して、内発的動機づけは自分の内側に目が向いています。

また、外発的動機づけで動いた先には必ず何かしらの報酬を期待しているのに対して、内発的動機づけで動いた先には特に報酬を求めていません。

「やりたいからやるだけ。他に理由なんてない」

こんなふうに思えるのは、内発的動機づけの大きな特徴です。

内発的動機づけ+「報酬」でアンダーマイニング効果が起こる

「報酬がなくてもやりたい」と思って始めたことでも、途中で報酬をもらうと「報酬をもらえないならやりたくない」と思い始めるケースがあります。

内発的動機づけで始めたことなのに、途中で外発的動機づけが加わったことにより、最終的には外発的動機づけだけが残ってしまう。これが、アンダーマイニング効果です。

アンダーマイニング効果の実験例

もう少しかみ砕いて説明するために、心理学者のデシとレッパーが過去に行った実験結果を紹介します。

まず、大学生を2つのグループに分けてパズルを解いてもらいました。

1日目は両グループとも自由に解いてもらいますが、2日目は片方のグループにだけ「解けたら報酬を支払う」と告げます。そして3日目は、再び両グループとも自由にパズルを解いてもらいました。

すると2日目に報酬をもらえたグループのメンバーは、3日目のパズルに対するモチベーションが下がったのです。

最初はパズルを解くことが目的だったのに対して、報酬が発生すると報酬をもらうことが目的に変わってしまう。これが、アンダーマイニング効果の原因です。

次ページ:アンダーマイニング効果を防ぐための対策

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