【難読】なんて読む? 「仄々」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「仄々」の読み方です。
「灰」という漢字に似ているけれど、微妙に違うから“はいはい”ではないな。なんて思った人は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「仄々」の読み方は?
「仄」は「灰」と形が似ていますが、いやしい、かすかといった意味合いの漢字になります。「仄暗い(ほのぐらい)」なんて使い方をするのですが、聞いたことがある人もいますよね。
しかし、「仄」を二つ重ねて、“ほのほの”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ほのぼの”と読みます。
「仄々」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「仄々」の意味は以下のように解説されています。
ほの‐ぼの【×仄×仄】
[副](スル)
1 かすかに明るくなるさま。「東の空が仄仄としてくる」2 ほんのり心の暖かさなどが感じられるさま。「仄仄(と)した母子の情愛」
3 わずかに聞いたり知ったりするさま。
「かく、ささめき嘆き給ふと、―あやしがる」〈源・夕顔〉[名]夜明け方。
「未だ―の程に主上出でて南面におはします」〈続古事談・一〉
普段、心が穏やかになるといった意味合いで、「仄々」という言葉を使うことが多いと思いますが、かすかに明るくなるさまという意味もあるんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「仄々」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。耳馴染みのある言葉ですが、漢字表記を意識したことはなかったのではないでしょうか。
普段からよく使う言葉ですが、実はよく知っているのとは違う意味合いもあるのを知れましたね!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年05月17日に公開されたものです