バーナム効果とは? 意味や使い方の例を紹介
バーナム効果の使い方は? シーン別に具体例を紹介
では、もし意図的にバーナム効果を恋愛やビジネスで使おうと思ったら、どんな使い方ができるでしょうか?
ここからは、バーナム効果を実際に使う方法として具体的な例を紹介します。
恋愛シーンでの活用例
恋愛のシーンでバーナム効果を使う場合は、相手が周りに明かしていない部分を言い当てるのがおすすめです。「えっ、何で分かるの?」と感じた相手は、あなたに特別感を抱きやすくなります。
この時に言い当てるのは、大した内容でなくてもOKです。例えば、こんな言葉を伝えると相手の心に響くかもしれません。
「(友達と過ごす時間が多い人に)私もそうなんだけど、もしかして寂しがり屋さん?」
「(起業した人に)経営者って意外と孤独なんじゃない? 大丈夫?」
「(気遣い上手な人に)そんなに気を使わなくても大丈夫だよ、疲れちゃうでしょ?」
思いを寄せる相手と少しでもお近づきになりたい人は、ぜひ相手の内面に注目してみてください。上手に言い当てられれば、きっと親密度がアップしますよ。
ビジネスシーンでの活用例
ビジネスシーンでバーナム効果を得るためにまず大切なのが、相手の困りごとをリサーチしておくこと。
美容室の接客を例に考えてみましょう。お客さまが抱える悩みの種類は、性別や年代によっておおよそ分類できます。
例えば20代の女性は乾燥やパサつき、くせ毛、傷みなどに悩みがちですが、40代の女性がよく悩みに挙げるのはツヤのなさや白髪、うねりなど。このように、同じ「女性の髪」でも年代によって悩みは異なります。
そこで、この情報を接客時のトークに取り入れるのです。すると、お客さまは「そうなの、そこが気になってたの!」と思うと同時に「信頼できそうな美容師さんだな」と感じてくれるはずです。
これは「コールドリーディング」と呼ばれる心理術の一種でもあります。
コールドリーディングとは、初対面にもかかわらず相手の特性や感情を言い当てること。いわゆる話術の1つです。初対面のお客さまに営業をする機会がある人は、ぜひバーナム効果とあわせてコールドリーディングについても学んでおくと役立つかもしれません。