「知見」とは? 「知見を広げる」や「知見を深める」の意味を簡単に解説
「知見」の使い方と例文
続いて、知見という言葉の正しい使い方や例文について見ていきましょう。知見という言葉を用いた表現方法を学び、実際のビジネスシーンや日常生活において問題なく使いこなせるようにしていきましょう。
知見がある
「知見がある」とは、「物事に対してしっかりとした考えや意見があること」「見識があること」といった意味があります。ニュアンスとしては、しっかりと自分自身で見たり聞いたりした経験があり、その上で確実な意見がある状態のことを指しています。
以下に例文を確認していきましょう。
例文
・彼はある分野について相当の知見がある人物だ。
・彼は建築について大変優れた知見があることで有名だ。
・彼女なら、その分野について知見があるから何を聞いても答えられるはずだ。
知見を広げる
次に、「知見を広げる」という言葉についてご紹介します。「知見を広げる」とは、「自分の知識や経験を広げること」「見たり聞いたりして新しいことを知ること」「世の中の事柄から見聞を広げること」を意味しています。
知見を広げることによって、自分自身の知識や経験の引き出しを増やすことでより広い視点で客観的な物事の見方をすることができるようになります。また、新しい知識や経験を得ることによって物事を判断する力や見通す力も養われます。
以下例文です。
例文
・彼は海外生活にチャレンジしたことによって、知見を広げていった。
・セミナーの出席者にとって知見を広げるきっかけとなっただろう。
・多くの物事に対して興味関心を持つことで、積極的に自分自身の知見を広げよう。
知見を深める
続いて「知見を深める」という言葉について見ていきましょう。「知見を深める」とは、「ある物事をより深く探っていくこと」「1つの物事に対する理解度を深めること」を意味しています。
似た意味の類義語としては、「熟知する」「精通する」などがあり、物事に対してじっくりと向き合って知識を深めていくというニュアンスが込められています。
以下に例文を見ていきましょう。
例文
・今後のキャリアについては、より専門分野の知見を深めていきたい。
・カメラに関する知見を深めることで、ビジネス上の取引先とのコミュニケーションの円滑化に繋がった。
・知見を深めることは一朝一夕にはできない。
知見を得る
「知見を得る」とは、「体験を通して知識や見識を得ること」「実際に見て知ること」「知識や考え方を身に付けること」を意味しています。実際に見たり体験したりして、努力して経験を得たというニュアンスが含まれている表現です。
それでは例文を見ていきましょう。
例文
・彼女はあの大きなプロジェクトを通して、多くの知見を得ることができた。
・海外を旅することによって、たくさんの文化や価値観に関する知見を得ることができる。
・知見を得るために、これからも数多くの体験をしていきたい。