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「周知」とは? 意味と正しい使い方を簡単に解説

umi

「周知」の類語

周知という言葉の類語についても確認していきましょう。類語を知ることで、より言葉に対する理解を深めることができますよ。

告知

周知の類語の1つとして、「告知」という言葉があります。告知とは、「告げ、知らせること」を意味し、「こくち」と読みます。

余命宣告の告知や、商品宣伝の告知といった使われ方があります。基本的には特定の人に向けて、ある情報を知らせるといった意味で使用される言葉です。以下に例文をご紹介します。

例文

・癌(がん)の告知をされる。

・納税告知書を受け取る。

・番組内でゲストによって新しいドラマの告知が行われる。

通知

「通知」とは、「つうち」と読み、「告知」と同様に「告げ、知らせること、またその知らせと」いう意味があります。

告知とよく似ている言葉ですが、告知の方が若干重大性の高い事柄や一定の意思を知らせるということに対し、通知は日程や合格通知など基本的に強制力のない事柄に対して使われることが多いです。

例えば、例文は以下のようになります。

例文

・試験の合格通知を受け取る。

・結婚披露宴の通知が届く。

・同窓会の日時を通知する。

啓蒙

「啓蒙」とは、「けいもう」と読み、「人々に正しい知識を与え、合理的な考え方をするように教え導くこと」という意味があります。

また啓蒙という言葉には、「啓蒙思想」や「啓蒙主義」という使い方もあります。啓蒙思想や啓蒙主義とは、17世紀のヨーロッパにて起こった革新的な思想主義のことで、伝統的な聖書や神学に基づいた価値観や権威を否定し、理性的な思考の合理性を唱えるといった思想、または主義のことを指しています。

啓蒙を使った例文には、以下のようなものがあります。

例文

・SNSによる啓蒙活動が盛んに行われている。

・お年寄りを狙った詐欺に気をつけるよう啓蒙する。

・世間への啓蒙を図るため、犯罪の取締りが強化されている。

案内

「案内」は、「事情やようすなどを知らせること、またその知らせ」や「道や場所を知らない人をそこに導くこと」といった意味があり日常生活においてもよく使われている言葉です。

案内という言葉は、相手に事情やようすなどを説明したり、知らせる時に使われます。周知が広い範囲の人に事柄を知らせるという意味であるのに対し、案内はある特定の人に向けて知らせるという使い方がされます。

以下に例文を見ていきましょう。

例文

・奥の応接間までご案内します。

・ご案内いたしましたとおり、この大会は10時からスタートします。

・詳細が決定次第、ご案内いたします。

伝達

「伝達」は、「でんたつ」と読み「意志や命令、指示、連絡事項などを伝えること」という意味があります。周知との違いとしては、伝達は情報を相手に向けて直接伝えるというよりも誰かを介して取り次いで伝えるというニュアンスがあります。

以下に例文をご紹介します。

例文

・メールで情報を伝達します。

・伝達事項をお伝えします。

・情報伝達手段を決めましょう。

連絡

「連絡」とは、「相手に知らせる」「相手に通報すること」「つながりがあること」「互いに関連すること」などという意味があります。連絡は、ビジネスシーンや日常生活とさまざまな場面で使われる言葉ですが、基本的に情報を知らせる相手は自分と関係している人物であるということがポイントです。

周知が不特定多数の人間に対して情報を知らせるという意味があるのに対し、連絡は自分の関係者に対して情報を知らせる場合に使用します。

ちなみに、周知と連絡の2つの言葉を重ねて「周知連絡」のように使われることもあります。この場合には、知らせる相手が不特定多数の人物と自分の関係者の両方が混ざっている場合に使われます。

以下例文をご紹介します。

例文

・電車が遅れているため会社に遅れる旨を上司に連絡する。

・ご自宅に伺う前に一度ご連絡します。

・家賃の更新について大家から連絡がきた。

共有

「共有」とは、「1つの物を2人以上が共同で持つこと」という意味があります。こちらは物質的なものに限らず、情報技術が発達した現代社会においては互いに情報を公開するという意味でも使われています。

また英語で共有は「shere(シェア)」といい、物事を分かち合うという意味があり日本人の間にも浸透している言葉の1つです。

以下例文です。

例文

・新しいノートパソコンに関する情報を共有する。

・彼とは同じ価値観を共有しているため、話し合いがスムーズに進んだ。

・前回の会議の動画を社内で共有する。

・このパソコンはみんなで共有して使おう。

「周知」の正しい使い方をマスターしよう

今回の記事では、「周知」という言葉の意味や類語、正しい使い方や敬語表現についてご紹介してきました。ビジネスシーンでもよく使われる言葉の1つなので、間違いのないようしっかりと正しく言葉を理解して使うことが大切です。

今回学んだことを参考に、ぜひ実際の生活においても「周知」という言葉をどんどん使ってみてくださいね。

※画像はイメージです

※この記事は2021年04月28日に公開されたものです

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