「おっしゃる」の意味と使い方。「仰る」との違いと注意点
「おっしゃる」の言い換え表現
「おっしゃる」という言葉ばかりが続いてしまったり、「おっしゃる」という表現に違和感を抱いたりするシチュエーションでは、類語を使って言い換えることができます。
ここでは、「おっしゃる」と同様、相手の「言う」行為に対する尊敬語を紹介します。
言われる
「言われる」も「言う」の尊敬語です。
同じような意味で「話される」も、相手の「言う」という行為に対する敬語表現です。
「言われる」「話される」も相手への敬意を示していますが、「おっしゃる」の方がより相手への敬意を高める表現となります。
「おっしゃる」を連呼しすぎた時や、「おっしゃる」がそぐわないカジュアルな雰囲気の会話などに「言われる」を使用すると良いでしょう。
例文
・課長から、10時に会議室へ来るように言われています。
仰せになる
「仰せになる(おおせになる)」は、おっしゃると同じ漢字の「仰せ」を使用します。
ほぼ「おっしゃる」と同じ意味になりますが、「仰せになる」には敬意と共に、目上の人からの言いつけ、ご命令というニュアンスが含まれています。
「おおせになる」を使う機会はあまりないと思いますが、面識の少ない目上の相手などに使用すると、丁寧な印象を与えることができるでしょう。
例文
・その件に関しましては田中様より仰せつかっております。
のたまう
「宣う(のたまう)」も「言う」の尊敬語表現ですが、現代の日常会話ではほとんど使われない表現です。
そのため、近頃の「のたまう」には、尊敬のニュアンスより皮肉のニュアンスの方が強く込められています。相手が大げさなことを言っている時に、目上・目下関係なく皮肉として用いられることが多いでしょう。
例文
・田中君が酔ってご高説をのたまっているよ。