「フェーズ」の意味とは? ビジネスシーンでの正しい使い方を解説
「フェーズ」の類語
「フェーズ」と似たようなニュアンスを含む他のカタカナ語や外来語はいくつかあり、意味を混同している人や使い分けに悩む人は多いでしょう。そこでここからは、「フェーズ」の類語である「ステップ」や「プロセス」の意味や、「フェーズ」との違いを詳しく解説していきます。
「ステップ」の意味と「フェーズ」との違い
「ステップ」は、「歩調」や「足取り」などを意味する英単語である「step」がカタカナ語となったものです。「フェーズ」と同じく多様な意味を持つ単語ですが、ビジネスシーンで使う場合は、主に「段階」や「進歩」という意味で使われます。
「物事を進行する上での段階を表す」という意味では、「ステップ」と「フェーズ」はよく似ており、実際に「フェーズ」を「ステップ」に置き換えても意味が通じる場合は多いです。
ただし、「ステップ」には「一つ一つ上昇して進歩していく」というニュアンスが含まれているため、上昇していく過程を表したい場合は「フェーズ」より「ステップ」の方が適しています。
また、「フェーズ」よりもさらに細かい段階を表す場合も「ステップ」を使う方がいいでしょう。
例文
- 成功への第一ステップとして、新しい仕組みを作り出す。
- 社員全員が一つ一つのステップを丁寧に進める必要があるだろう。
- 確実にステップアップするためにはさまざまな準備が必要だ。
- 段階を分けて配信するステップメールは、顧客の定着に適している。
「プロセス」の意味と「フェーズ」との違い
プロセスは、英単語「process」から来ている外来語で、ビジネスシーンで頻繁に見聞きする言葉の1つです。
「process」は、「経過」や「成り行き」から「訴訟手続き」まで幅広い意味を持つ単語ですが、外来語「プロセス」をビジネスシーンで使う場合は「過程」や「手順」という意味で使われます。
一見似ている2つの言葉ですが、物事を段階ごとに区切っている「フェーズ」とは異なり、「プロセス」は「物事の過程や流れそのもの」を表している言葉です。「ステップ」のように「フェーズ」に置き換えられる場面は少ないため、意味を混同しないように注意する必要があります。
段階ごとに区切られた「フェーズ」においての進行状況や、細かいタスクの手順などが「プロセス」である、と考えると分かりやすいでしょう。
例文
- 第一フェーズにおいての業務プロセスを見直す。
- フェーズごとのプロセスを正しく理解できていますか?
- 結果よりもプロセスを重要視する。
- 作業プロセスをフローチャートで視覚化します。
意味や使い方を理解して正確に「フェーズ」を使おう
職場などで頻繁に見聞きするものの、馴染みの薄い外来語のため、あいまいに理解している人が多い「フェーズ」という言葉。似たようなニュアンスを含む「ステップ」や「プロセス」との違いも分かりにくく、使い方に悩んでしまいますよね。
ただし、ビジネスシーンにおける「フェーズ」の意味や、「フェーズ」が使われる場面などをしっかり確認しておけば、プロジェクトの説明や進捗状況の報告の際などに正しく使えるようになるでしょう。
「フェーズ」を含む用語や例文なども併せて確認しておき、ミーティングや商談時などにスムーズに「フェーズ」を使えるようにしましょう。
(Sai)
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※この記事は2021年04月16日に公開されたものです