【難読】“ろうく”じゃない! 「労く」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「労く」の読み方です。
“ろうく”以外の読み方なんてあるの? と思った人は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「労く」の読み方は?
労働、苦労などの言葉に使われる「労」という漢字。“ろう”という読み方を覚えている人が多いのではないでしょうか。「労」という字自体には、働く、疲れる、いたわるといったニュアンスが含まれます。
しかし、「く」の送り仮名をつけて、“ろうく”と読むのは違和感がありますよね。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“いたずく”と読みます。
「労く」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「労く」の意味は以下のように解説されています。
いたず・く〔いたづく〕【▽労く】
[動カ四]《平安時代は「いたつく」とも》
1 あれこれと心をくだく。努める。
「とかうものすることなど、―・く人多くてみなし果てつ」〈かげろふ・上〉2 世話をする。いたわる。
「かくてねむごろに―・きけり」〈伊勢・六九〉3 疲れる。また、病気になる。
「―・キ参ラセ候」〈日葡〉
「労」の漢字のとおり、いたわるや疲れる、といった意味合いになります。
読み方は難しいですが、“いたずく”と読むのですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「労く」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。見慣れた漢字でも、送り仮名によって読み方が全く違うものになりますね。
馴染みのある漢字も、改めて調べてみると、知らなかった読み方があるかもしれません!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年04月17日に公開されたものです