【心理学】認知バイアスとは? 事例や種類一覧、対策を紹介
認知バイアスに支配されないための対策
誰しもが持つ「思考の偏り」や「思い込み」によって、非合理的な判断をしてしまう認知バイアス。
ここでは、そんな認知バイアスに支配されず、上手に付き合うための対策を紹介します。
(1)認知バイアスがあることを自覚する
まず、自分がさまざまな思い込みや先入観を持っていることを自覚するところから始めましょう。
無意識のうちに認知バイアスに陥りやすいことが分かっていれば、重要な決断をする際には意識的に気をつけようと思えるものです。
(2)判断を保留にする
他人に対する評価は、さまざまなバイアスがかかりやすいものです。
第一印象やその他の目立つ特徴だけで結論を出してしまうのではなく、情報の1つとしてストックしておきましょう。
材料がそろうまでは判断を保留にしておく姿勢を持つと、過度な思い込みを避けられるようになります。
(3)違う考え方に耳を傾ける
認知バイアスに陥らないためには、複数の考え方を集めて検証してみることが有効です。
「自分の考え方が正しい」と思いたくなってしまうものですが、「本当にそうなのか?」と疑う視点を持って反対意見にも耳を傾けてみましょう。複数の視点から物事を見ることで、合理的な判断ができるようになります。
(4)数値データを収集する
何かを判断する際には、何となくという感覚で考えるのではなく、根拠となる数値データを集めてみるのがおすすめです。
例えば、ニュースを見て「高齢者の自動車事故が増えている」という印象を持ったのなら、実際の年齢別の事故件数をチェックしてみる習慣をつけましょう。そうすれば、客観的なデータをもとに正しい判断ができるはずです。
認知バイアスの自覚が、思考の偏りを防ぐ最大のポイント
認知バイアスは日常に溢れています。
まずは、自分自身の中に今までの経験をもとにした偏った先入観、思い込みがあると自覚することが、認知バイアスに陥らないための大切なポイントです。
特に重要な判断については、自分の考え方だけに固執せず、他の人の意見を聞いてみたり、数値データを集めてみたりして客観的に考えるようにしましょう。
(高見綾)
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※この記事は2021年04月15日に公開されたものです