共感性羞恥心とは? 原因と感じやすい人の特徴&克服方法
共感性羞恥を抱きやすい人の克服法
共感性羞恥には、いくつかのメリットがあると言われても、その感情をうまく扱えず悩む人もいることでしょう。
他人の行動に対してまでどうしようもない恥ずかしさを感じてしまう場合、どう克服すればいいのでしょうか。
(1)自分の感じ方を受け入れる
自分だけ共感性羞恥を抱いているのかと思うと、「自分が変なのかな?」と思ってしまうかもしれませんが、感じ方には個人差があるものと理解しましょう。
「自分はこういうことに対して恥ずかしいと感じるんだな」と受け入れてみるだけでも、気持ちが軽くなりますよ。
(2)他人と自分の間に境界線を引く
共感性羞恥が過度に起きないよう、他人との間に適切な距離を取るようにすると良いですね。
イメージの中で、他人と自分との間にピッと境界線を引くことで、「これは自分に起きた話ではない」と言い聞かせてみましょう。
(3)過去の恥ずかしい体験を受け入れる
過去に恥ずかしい体験をしたことが影響を及ぼしているケースもあります。
その場合は、当時の自分を思い出してみて、「恥ずかしいって感じたよね、でも大丈夫だよ」と語りかけて受け入れてみてください。
(4)ちょっとした失敗は笑い話にする
忘れ物をしたなど、ちょっとした失敗があれば、「今日財布忘れちゃった! やだぁ~」と笑い話にして、周りに打ち明けてみましょう。
失敗談をオープンにしてみると、案外恥ずかしいことでもないかもしれないと感じられるはずです。
このように、失敗を「恥ずかしいフォルダ」ではなく、「笑い話のフォルダ」に振り分けられれば、同様の失敗をする他人に対しても共感性羞恥は感じづらくなるでしょう。
共感性羞恥はまだまだ研究途中の心理
共感性羞恥はまだまだ研究途中の心理です。
他人を見て恥ずかしくなってしまう心理を感じている人は、案外たくさんいるのではないでしょうか。
恥ずかしさの感じ方には個人差があるので、「私はこういう場面では恥ずかしいって思うんだな」と冷静に受け入れてみましょう。失敗を受け入れてオープンにしていくことができれば、少しずつ感じ方や向き合い方が変わってくるかもしれません。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2021年04月02日に公開されたものです