【難読】“あてら”? 「宛ら」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「宛ら」の読み方です。
“あてら”と読むのかな? と思ったら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「宛ら」の読み方は?
「宛」は、宛名、宛先と読むので、“あて”と読む人が大半だと思います。
しかし、「宛」に送り仮名の「ら」をつけて“あてら”と読むのは、違和感がありますよね。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“さながら”と読みます。
「宛ら」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「宛ら」の意味は以下のように解説されています。
さ‐ながら【▽宛ら】
《副詞「さ」+接続助詞「ながら」から》[副]
1 非常によく似ているさま。まるで。そっくり。「宛ら滝のような雨」「地獄絵宛らのすさまじさ」2 そのまま。もとのまま。
「池などは―あれど」〈枕・一六三〉3 すべて。全部。
「あやしの民屋―やぶれくづる」〈平家・一二〉[接]そうは言うものの。かと言ってやはり。
「食逃げ大尽にあふ事多し。―それとて乞ひがたく」〈浮・胸算用・二〉
漢字で見ることはほぼないとは思いますが、「本場宛らの~」なんて表現を耳にしたことははないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「宛ら」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。ひらがなでは見たことがある言葉も、漢字のイメージはできないものもありますよね。
よく使うひらがなやカタカナの言葉は、漢字を調べてみるとおもしろいかもしれません!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年03月26日に公開されたものです