【難読】なんて読む? 「忽ち」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「忽ち」の読み方です。
読み方のイメージができない! と思ったら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「忽ち」の読み方は?
「忽」という字は、忽然などと読むので、“こつ”という読み方を覚えている人が多いのではないでしょうか。しかし、「忽」に送り仮名の「ち」をつけて“こつち”と読むのは、違和感がありますよね。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“たちまち”と読みます。
「忽ち」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「忽ち」の意味は以下のように解説されています。
たちまち【×忽ち】
[副]《「立ち待ち」の意からか》
1 非常に短い時間のうちに動作が行われるさま。すぐ。即刻。「うわさが忽ち広がる」「飲めば忽ち効く薬」「忽ちのうちに売り尽くす」2 思いがけなく、ある事態が発生するさま。にわかに。急に。「空が忽ち曇って雨が降り出した」
3 (多く「たちまちに」の形で)現に。確かに。まさに。
「閻魔王の所にゐて至るに、―に一人のやむごとなき僧まします」〈今昔・六・一一〉
つまり、すぐに、あっという間に、といった意味合いで使います。
読み方は難しいですが、小説などで「その話は忽ち、町中に広まった」なんて言葉を見たことはないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「忽ち」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞いたことがある言葉なのに、漢字になると読み方がわからないものも案外多いですよね。
聞きなれた言葉も改めて調べてみると、意外な漢字の読み方を知れるかもしれません。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年03月22日に公開されたものです