【難読】“きょうか”?「強か」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「強か」の読み方です。
“きょうか”? “つよか”? なんて読むの? と思ったら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「強か」の読み方は?
「強」という字は、そのまま“つよ”いか、強化、強敵と読むので、“きょう”と読むことが多いですよね。
しかし、「強」に送り仮名の「か」をつけても、“きょうか”、“つよか”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“したたか”と読みます。
「強か」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「強か」の意味は以下のように解説されています。
したた‐か【▽強か/▽健か】
[形動][文][ナリ]
1 粘り強くて、他からの圧力になかなか屈しないさま。しぶといさま。「世の中を―に生きる」「―な相手」2 強く、しっかりしているさま。「―な後見役」「―な造りの家」
3 強く勇猛であるさま。
「力が強く勇気があって―な豪傑である」〈魯庵・社会百面相〉4 程度がはなはだしいさま。
「いと―なるみづからの祝言どもかな」〈源・初音〉5 分量がたいへん多いさま。
「国の事など―に申し居たるさま見るに」〈夜の寝覚・一〉[派生]したたかさ[名]
[副]
1 分量がたいへん多いさま。たくさん。「―食料を買い込む」2 程度がはなはだしいさま。ひどく。「―腰を打つ」「―酔う」
つまり、強く屈しないこと、という意味で使います。
ひらがなで表記されることが多いですが、漢字では「強か」と書くんですね。
「強かな人」というと、ずるい人、計算高い人という意味でとらえることが多いと思いますが、本来はそのような意味はなく、皮肉を込めて使ったことから悪いイメージでも使われるようになってしまったそうです。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「強か」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞いたことがあっても、漢字の表記を意外と知らない言葉もありますよね。
ひらがなやカタカナで目にすることが多い言葉も、意外と馴染みがある漢字を使っているかもしれません!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年03月13日に公開されたものです