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【難読】“よて”? 「予て」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「予て」の読み方です。

“よて”? いやいや、絶対そんな読み方じゃない! そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「予て」の読み方は?

「予」という字は、予告、予報と読むので、“よ”と読むことが多いですよね。「予」という字自体には、前もって、といったニュアンスが含まれます。

しかし、これに「て」の送り仮名をつけた途端、その読み方は難解に。きっと多くの人がなんと読めばいいのか戸惑うはずです。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“かねて”と読みます。

「予て」の意味と使い方

『デジタル大辞泉』によれば、「予て」の意味は以下のように解説されています。

かね‐て【▽予て/兼ねて】
[副]《の一語化》
1 以前から。前から。前もって。かねがね。名詞的にも用いる。「―聞いていたとおり」「―(から)の望み」「―より予期していたことだ」

2 以前に。前に。かつて。
「―敬之進と一緒に飲んだところ」〈藤村・破戒〉

[連語]《動詞「か(兼)ぬ」の連用形+接続助詞「て」》…前から。…前に。多く日数を表す語を受けて、副助詞的に用いる。
「二、三日―、空晴れ」〈大鏡・道長上〉

つまり、前もってという意味合いで使います。「予」の漢字の意味と一緒ですね。

よく耳にする言葉だと思いますが、漢字は初めて見たという人も多いのではないでしょうか。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「予て」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。耳馴染みのある言葉も漢字にすると、想像もしない漢字で表現されることもあるのですね。

漢字をイメージできない言葉は、改めて調べてみましょう。意外な漢字が当てられていることを知ることができるかもしれません!

(ななしまもえ)

※この記事は2021年03月12日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

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