Web会議で相手の反応が分からない。プレゼン時に不安にならない方法
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「Web会議で相手の反応が分からない」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
Web会議で相手の反応が分からない
Web会議をする時、自分が発表者になるとすごく不安になってしまいます。
私はいつも資料を画面共有しながらプレゼンします。しかし、そうすると相手の顔が見れなくなるのです。
しかも音声をミュート設定にされたら自分の発表が聞こえているのか、理解しているのかも全く分からずいつも不安に駆られてしまいます。Web会議の機会はますます増えているのですが、一体どうすれば良いのでしょうか。
なるほど……Web会議がフル活用されている、今の時代ならではのお悩みですね。
まずお伝えしたいのは、不安になるのは当たり前、むしろそれは自然! ということです。
私の友人は大学でフランス語を教えているのですが、コロナ禍で完全にWeb講義に移行した時、「学生たちの顔が見えないから、この進め方で大丈夫か不安になる」と話していました。
学生たちはプライバシー配慮の観点からビデオをオンにするかオフにするかは自由とされており、ほとんどの学生はオフにしてしまう。するとオンにしていた学生も、「自分だけオンにするのも……」と遠慮してオフにしてしまい、結果誰の顔も見えない、と。
複数の人間に向けて解説するプロである彼女のような人ですら不安を感じるのだから、そうではない人が不安を感じるのは当然だと思います。
質問して反応を見よ
……と、まずは認識した上で、不安を解消するための方法ですが。
プレゼンの途中で、「どなたか質問ありますか?」と聞くと良いのでは。
Webプレゼンって、聞いている人たちも別の意味で不安があると思うのです。「ちゃんとついていかねば」とか「邪魔をしてはならない」というような。
ゆえに、よく分からなかった点や疑問があっても、「そう思っているのは自分だけかも」「黙っていよう」と遠慮しがちではないかと。
そんな時、あなたがプレゼンの重要な箇所などでいったん区切って、「ここまでで疑問や質問などあれば、何でもどうぞ」と呼びかければ、聞き手も発言しやすくなりますよね。短めのプレゼンの場合は、最後に呼びかけてもいいですし。
何も質問がなかった場合、それはそれで不安になるかもしれませんが、そこはあなたが背負う部分ではないと思います。
なぜなら、人はプレゼンでの手応えを自分一人の責任として捉えがちですが、Webでのプレゼンにおいては、聞き手にも協力する姿勢が必要だからです。
なので、あなたが聞く側になった時は、率先して質問したり、プレゼン後に「分かりやすかったです」と発言したりすると良いですね。“反応が見えるプレゼン”を示していくことで、職場全体で良いプレゼンが実現できていくと思います。
顔が見えるツールを活用する
ちなみに、画面共有時でも参加者の顔を表示できるツールや設定を試すのも一案です。
……それ先に言ってよ! と言われそうですが(苦笑)
職場環境などによってはツールや設定変更が難しいケースもありますよね。
今の環境のまま頑張るのもアリですし、もし可能なら、プレゼン時の不安を軽減できる、こういうツールもおすすめですよ!
Point.
・反応が全く見えないプレゼンで不安になるのは自然なこと
・だが聞き手にも不安や遠慮がある
・プレゼンの途中か最後に「質問があればどうぞ」と呼びかけよう
・可能ならば別のツールを試してみるのも一案
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2021年03月12日に公開されたものです