「ありますでしょうか」はNG敬語! 間違った使用例と正しい言い換え表現
「ありますでしょうか」を使ってしまいがちな例文
気を付けているつもりでも、日常の中で「ありますでしょうか」を使ってしまう人は少なくありません。ここではどんな場面で「ありますでしょうか」が出てしまうのか、例文と併せて確認していきましょう。
「経験はありますでしょうか」
面接で面接官が使ってしまいがちな表現です。
例文
「接客の就業経験はありますでしょうか」
「パソコンの使用経験はありますでしょうか」
正しくは「就業経験はありますか」、「使用経験はございますか」などが適切な表現となります。
「お時間はありますでしょうか」
上司や目上の人への確認の際に、使ってしまいがちです。「この後、お時間ありますでしょうか」と確認する際に使うと、敬語に厳しい上司なら、その場で指摘・叱責されてしまう恐れもあります。
正しくは「この後、お時間おありですか」、さらにかしこまった表現なら「おありでしょうか」を使うと良いでしょう。
「質問はありますでしょうか」
講演会やプレゼン、研修の場で「ご質問はありますでしょうか」と聞き手に使うのも誤りです。
大勢の人が集まる場所では、とくに正しい敬語を使うように気を付けましょう。この表現を正すなら「ご質問はありますか」「ご質問はございますか」が適切です。
「この商品はありますでしょうか」
お店などで商品を探している時、店員さんに使いがちな表現が「この商品はありますでしょうか」です。
店員さんに敬意を払うのはすてきですが、間違っているので、使わないようにしましょう。「この商品はありますか」、または「この商品はございますか」が丁寧で好印象です。
「書類の修正点はありますでしょうか」
修正点を尋ねる場合も「ありますでしょうか」を無意識に使ってしまいがちです。相手に確認をしてもらうため、より丁寧さを意識して、使ってしまうことが多いですが誤りなので注意が必要です。
「修正点はありますか」「修正点はございますか」で十分丁寧さは伝わります。