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「ありますでしょうか」はNG敬語! 間違った使用例と正しい言い換え表現

よく使いがちな二重敬語の例7つ

「ありますでしょうか」のように、つい使ってしまいがちだけれども、二重敬語になってしまう表現は他にもいくつか存在します。

ここでは「ありますでしょうか」と同様に、日常的なシーンで使われる「~ますでしょうか」に関連した二重敬語を7つ紹介します。無意識に使っていないか、チェックしてみてください。

(1)「ございますでしょうか」

「ございます」「でしょうか」の丁寧語の二重敬語の代表格。レストランで店員さんから聞かれる「二名様でございますでしょうか」は、丁寧に聞こえますが実際は誤りです。

ここで正しい表現を用いるなら「二名様でしょうか」が適切となります。

(2)「お越しいただけますでしょうか」

指定した場所にご足労いただく場合、「お越しいただけますでしょうか」を使ってしまいますが、こちらも「ありますでしょうか」と類似する二重敬語です。

会場までの道案内のアナウンスで使われる場合が多いですが、この場合だと「お越しいただけますか」で十分丁寧さは伝わります。

(3)「おりますでしょうか」

電話や訪問で相手の不在を確認する際の「〇〇さんはおりますでしょうか」も使ってしまいがちですが、不適切な敬語表現です。「〇〇課長はおりますでしょうか」などと使わないように気を付けましょう。

こういった場合は、「いらっしゃいますか」が適切です。

(4)「いらっしゃいますでしょうか」

電話や不在確認で「いらっしゃいますでしょうか」が癖になっている方は気を付けましょう。先述した「おりますでしょうか」のパターンと同様です。

「いらっしゃる」は尊敬語ですが、その語尾に「います」・「でしょうか」の2つの丁寧語が付いているため、二重敬語になってしまいます。

「いらっしゃいますか」だけで十分に敬語として成り立っているので、「でしょうか」をさらに付け足す必要はありません。

(5)「お願いできますでしょうか」

相手に依頼をする時、より丁寧さを意識してのことだと思いますが「お願いできますでしょうか」も誤りとなります。へりくだり過ぎて、慇懃無礼な印象を与えてしまうので、使い過ぎには注意です。

「お願いできますか」「お願いします」と、簡潔に依頼の言葉をまとめましょう。

(6)「ご注文のお品は揃っておりますでしょうか」

学生アルバイトがつい使ってしまいがちな「ご注文のお品は揃っておりますでしょうか」は周りでもよく聞くため、違和感に気付きにくいですが、こちらも二重敬語。

言葉遣いに厳しい年上の人からは、ここのお店は従業員教育がなっていないと、冷ややかな目で見られてしまい、お店全体の評価にも影響を及ぼしてしまうかもしれません。

正しい敬語に直すなら「ご注文のお品はお揃いですか」もしくは「お揃いでしょうか」が適切です。

(7)「ありましたでしょうか」

「探し物はありましたでしょうか」など、物の有無を問う時に使う表現です。しかし「ありましたでしょうか」も「ありました」「でしょうか」の丁寧語の二重表現となるので、適切ではありません。

「探し物はありましたか」もしくは「見つかりましたか」が正しい使い方です。

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