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感情労働とは? 具体例と問題点・ストレスをためない対処法

工藤倫子(キャリアカウンセラー)

感情労働とされる職種は? 具体例

感情労働とは、仕事上必要に応じて感情をコントロールすることが求められる仕事ですが、どんな仕事であっても、多かれ少なかれ感情のコントロールは必要です。

ですから、厳密に「この仕事は感情労働で、この仕事は感情労働ではない」と区別することはできないのですが「感情労働」と呼べる代表的な仕事は存在します。

例えば、「対人援助職」と呼ばれる医療や福祉、教育に関わるような仕事。また、接客業のように直接お客さまと関わる仕事などです。

看護師・介護士・教師・保育士・カウンセラー・接客業

具体的な職種でいうと、看護師や介護士、教員、保育士、カウンセラー、飲食店店員、美容師、客室乗務員など。他にも、直接お客さまと関わる仕事ではない、カスタマーサービス、コールセンターなどの仕事も挙げられます。

また近年は、さまざまな業界や分野でサービスの質の向上が求められるようになった結果、「感情労働」に分類される仕事が増えてきました。例えば、公的機関(市役所や警察など)、医師や弁護士なども「対人サービス」という視点を無視できなくなってきたのです。

代表的な「感情労働」と呼べる職種以外の多くの職業も、感情労働に当てはまる特徴を持つようになってきたといえるでしょう。

次ページ:感情労働の問題点

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