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セックスで入らないのは腟が小さいから? 痛くなる原因と対処法

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

処女だと初めてのセックスで入らないこともあるって本当?

心や体に問題がなくても、初めてのセックスのときは、緊張や不安が強くなり、挿入ができないことも少なくありません。

その場合は、たとえば前戯によって性的興奮を十分に感じるなどすると、腟口が開きやすくなり、ペニスの挿入が可能になることもあります。

焦らないことが肝心です。そして、もしも挿入ができなくても自分を責める必要はありません。

ちなみに、世間に広くかつ根強く行き渡っている「最初の挿入は痛い」という先入観は、できれば抱かないほうがよいでしょう。

こうした思い込みが、挿入の妨げになることもあるようです。痛いかどうかは人それぞれ。あまり気にしすぎないことが大切です。

参考記事はこちら▼

初体験で痛みを感じる原因と対処法を産婦人科医・医学博士の宋美玄さんが解説します。

原因に応じた対処法を試し、焦らずに解決を

セックスでペニスが入らないという場合、女性側の体や心の問題のほか、方法やパートナーとの間に問題があるケースもあります。原因に応じた対処法を試みていきましょう。

また挿入ができることは大切ですが、挿入だけがセックスのすべてではありません。女性の中には、ペニスの挿入そのものではオルガズムを感じず、クリトリスの刺激によるオルガズムを重視するタイプの女性もいます。

パートナーのペニスを受け入れ、射精を完了させることだけを重視せず、お互いにセックスを楽しむためにどうするのがいいのかを、まずは考えるのがよいでしょう。

(監修:宋美玄、取材・文:山本尚恵)

※画像はイメージです

参考文献

[*1] 日本性科学会・編「性機能不全のカウンセリングから治療まで セックス・セラピー入門」p191

※この記事は2021年02月22日に公開されたものです

宋美玄(産婦人科医・医学博士) (産婦人科医・医学博士)

大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。

主な著書に、ベストセラーとなった『女医が教える本当に気持ちいいセックス』がある。

一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

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