「ご査収」とは? 意味・使い方・例文・類語を解説
注意! 「ご査収」が適さない場面もある!?
便利な言葉に思える「ご査収」ですが、適さない場面がありますので注意が必要です。
自分都合で送るには使わない
さて、ここまで書いたのは、相手と自分との間で書類や物のやり取りを行う関係性がすでに確立できている場合です。
時々全く取引のない企業やお店から新規開拓のダイレクトメールやサンプルが送ってくることがあります。
そんな時、「ご査収くださいますようお願いいたします」と書かれていたらどうでしょうか? 「頼んだわけでもないのに」と感じるはずです。
このように相手から頼まれていないのに自社(自己)都合で送った書類や物について「ご査収ください」と書くことは、適切とはいえません。
そんな時は、「お時間のある時にご一読いただければ幸いです」「もしご関心がおありであれば、ぜひご覧くださいませ」などと書く方が良いでしょう。
相手から「ご査収ください」と受け取ったら?
さて、ここまで送る側の立場から書きました。受け取る側であれば、どうでしょう?
「ご査収」は相手の行為を表す言葉です。自分が受け取る側の場合には使いません。
相手から「ご査収ください」と送られたからと、「ご査収いたしました」とは返さないようにしましょう。
以下のように返信すると良いでしょう。
・「無事、拝受しました」
・「確かに受け取りました」
・「間違いなく、受領いたしました」
・「確認の上、領収いたしました」
無事に届いたこと、内容を確かめたことなどを示す言葉があると、相手も安心です。