「自負」の意味と使い方。使う上での注意点と言い換え表現
「自負」を使う上での注意点
ここでは、「自負」を使う上での注意点を紹介します。ぜひチェックしておきましょう。
「自負」に「責任を負う」という意味はない
ここまで解説したように、「自負」という言葉は、「自分の才能や仕事に自信や誇りを持つこと」であり、「誰にも負けない自信がある」という場合に使います。
しかし「負(まける)」というネガティブな意味の漢字が入っているために、間違えて負の意味に捉える場面も少なからずあるようです。
また、「責任を負う」という意味にも捉えられがちですが、これは間違いです。
よって、「自分に落ち度があったことを自覚している」「自分を傷つける、負い目を負わせる」「自分で負うべき責任を知っている」という場合には、「自負」ではなく、「自認」や「自覚」を使います。
「自認」とは「自分で認めること、是認すること」、「自覚」とは「自分のあり方をわきまえていること」です。
「自負」の誤った用法と正しい言い換え表現
誤った使い方をしないためにも、以下の気持ちを伝えたい時の正しい表現をおさえておきましょう。
「認める」と伝えたい時
・×「私に見落としがあったことは、自負しております」
・○「私に見落としがあったことは、自認しております」
「気付いている」と伝えたい時
・×「私に欠点があることは、自負しております」
・○「私に欠点があることは、自覚しております」
「承知している」と伝えたい時
・×「後輩の失敗は先輩である私が負うべきと、自負しております」
・○「後輩の失敗は先輩である私が負うべきと、自覚しております」