“せつえる”? “そなえる”? 「設える」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「設える」の読み方です。
“せつえる”? いやいや、絶対そんな読み方じゃない! 「える」という送り仮名だから、もしかしたら“そなえる”? かも。そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「設える」の読み方は?
設定、建設などの言葉に使われる「設」という漢字。一般的には、“せつ”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。
これに「える」の送り仮名をつけて、“そなえる”。漢字が持つ意味を考えても正解のような気がしますが、違います。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“しつらえる”と読みます。
「設える」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「設える」の意味は以下のように解説されています。
しつら・える〔しつらへる〕【▽設える】
[動ア下一][文]しつら・ふ[ハ下二]《「しつらう」(四段)の下一段化》
1 こしらえ設ける。備えつける。「庭に物置を―・える」「部屋に飾り棚を―・える」2 部屋などを整え、飾りつける。「洋風に―・えた客間」
つまり、設置する、飾り付けるといった意味合いで「設える」という言葉を使います。
使用頻度は多くないかもしれませんが、「客間を設える」なんて言葉を、小説などで見たことはないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「設える」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。なんとなく漢字から意味を推測できても、自信を持って読めない言葉もありますよね。
意味と読み方をしっかり覚えて言葉の幅を一緒に増やしていきましょう!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年01月16日に公開されたものです