在宅勤務で肩や腰がつらい。「快適な在宅勤務」をするための方法
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「家に在宅勤務の環境がなくて仕事しづらい」とのお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイス。
家に在宅勤務の環境がなくて仕事しづらい
私の会社では、在宅勤務用にノートパソコンを支給されています。家にモニターや仕事用のデスクもなく、1日中ローテーブルでノートパソコンを見続ける毎日……。
気が付いたらかなり姿勢が悪くなっているし、肩こりや腰痛がつらいです!
一人暮らしの1Kで部屋も狭いのでいろいろ購入することもできないのですが、どうしたら自宅でも快適にパソコン作業ができますか?
分かる。大変分かる。
いやね、「オフィス不要論」とか、一時期意識高い系の人たちが声高に叫んでいたじゃないですか。でも私は在宅勤務を経て思っているのですよね。
「オフィスは働くのに最高の形!!! オフィス不要とか馬鹿じゃないの!? オフィスは最高! 通勤だけが悪!!!」と。
実際、在宅勤務で発狂して家を買う!!! と決めて買った友人が周囲に複数名います。
私も5月頃から定期的に「家が!!! 狭い!!! 死ぬ!!!」と発狂しています。
やはり、住む家と働く場所は別物で、それらを一緒にするとさまざまなハレーションが出るんですよ。
在宅勤務で発生する3つのハードル
天国だと思った在宅勤務が、地獄の幕開けだと気が付いたのは、オフィスが「働く」に最適化した形を提供してくれていたからです。
在宅勤務には、このような3つのハードルが発生します。
1. 働く環境になっていない部屋
2. 働くをサポートする設備の不足
3. 圧倒的運動不足
ここからは、私が実践している快適な在宅勤務のコツをご紹介します。
気持ち良く働くには、環境整備が必要。その中でもマストなのは椅子
私は新卒の頃からリモートワーク完備の会社で働いており、自宅で仕事ができる状況は長らくありました。
僭越ながら「慣れたもんだ。任せろリモート。こちとらずっと家から出たくない」と思っていたんです。
でも、細切れに1~2日を在宅勤務しているのと、ほぼ100%自宅で仕事をするのは全然意味が違いました。
体に異変を感じたのは1~2カ月過ぎたあたり。まず、肩と腰が死を迎えました。
椅子、椅子が大事だったんです。
毎日会社で使っている椅子はきちんと労働に寄り添う良い椅子です。16時間会社でモニターに向かっていても、腰が死んでいなかったのは、椅子によって疲れがケアされていたからです。
しかし、良い椅子は中古でも数万円するので、私は6,000円くらいの安価なワーキングチェアを購入しました。
最悪捨てられる6,000円。でも、これだけでもだいぶマシです。
ワーキングチェアは場所を取るため、もう少し手軽に導入できるのが、椅子にセットするタイプの負荷軽減のクッションです。
2,000円~2万円程度まで値段の幅は広いですが、場所を取らないという点で椅子より手軽です。
なので、とにかく肩と腰を救うためには予算感に合った椅子、もしくはクッションを手に入れてください。
最も安全なのは、会社で使っている椅子を中古で買うことです。
追加で購入するべきはPCスタンド
追加で絶対に買った方が良いのが「PCスタンド」です。
在宅勤務中にノートパソコンで作業するということですが、これまた1日中快適に仕事をするためには角度や高さを買える必要があります。
安い物は2,000円程度ですし、姿勢の悪化などを防いでくれるので是非購入しましょう。折り畳み式のものにすれば、出社時にも利用できて無駄もありません。
圧倒的運動不足に備えよ
在宅勤務で発生するのが、圧倒的運動不足。
通勤程度でも外に出るのと出ないのでは全く違います。
特に営業職で移動が伴った人たちは、平気で1万歩程度歩いていた世界から、1日100歩の世界観に突き落とされます。
私は見事に在宅勤務で太りました。本当に驚いています。
運動不足+なんとなくの間食の増加で体重が右肩上がりです! 人と会ったりお出かけしたりする機会も減ったせいで、「めかす」ことも減り、ぼーっとしていたら私の体重が緊急事態宣言!!!
このように「通勤」がなくなった世界では、意識的に運動をしないと肩こり腰痛を助長する運動不足に陥ります。
出社と組み合わせて使えれば問題ない在宅勤務ですが、限定されると不具合も出ますよね。
結局上手に活用するには、「働くための設備を整えよう」となりますが、最小限で最大の効果を得るために、是非参考にしてください。
Point.
・オフィスは働くことに最適化されている、自宅は未整備
・低コストで状況をよくしてくれるアイテムは、椅子とPCスタンド
・気が付かずに運動不足になるため運動をしよう!
(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2020年12月25日に公開されたものです