ひどい手荒れ、これってなに? 皮膚の炎症「手湿疹」の症状とその対策
手湿疹のさまざまな要因
手湿疹には発症のメカニズム(発生機序)によっていくつかの種類があります。種類別に主な要因を見てみましょう。
一番多いのは物理的・化学的な刺激による「刺激性接触皮膚炎」
刺激性接触皮膚炎は手湿疹の約70%を占める病態で、これが日常でよく聞く「手荒れ」を指しています。水仕事や摩擦といった物理的な刺激や、洗剤に含まれる界面活性剤などによる化学的な刺激により、皮膚が直接傷害されることで起こります。
アレルギーが原因の手湿疹もある
アレルギー性の手湿疹もあります。例えば植物や金属、化粧品の成分など、その人にとってアレルゲンとなるものに接触することで湿疹の症状が起きるもので、刺激性接触皮膚炎よりも症状が強いことがあり、またその物質との接触を避けない限りは治療しても完治はしません。
アトピー性皮膚炎がある人は手湿疹を起こしやすい
アトピー性皮膚炎がある人はもともと角層のバリア機能が低下傾向にあります。そのため刺激性の手湿疹を起こしやすいといわれています。