「草」とは? 意味や語源・使い方を解説【ネットスラング大辞典】
「草」という言葉を耳にしたことはありますか? こういった、SNSや電子掲示板などで発生し、使用される俗語を「ネットスラング」と言います。その言葉の意味や元ネタを調べると、思い掛けない発見があるかもしれません。今回はWebメディア評論家の落合正和さんに「草」について解説してもらいました。
インターネットで利用される「ネットスラング」とは、SNSや電子掲示板などで発生し、使用される俗語のことです。
ネットスラングの中には、インターネットを飛び出して口語として利用されるようになるものもあります。
今回は、SNSなどで多く見かける、「草」の意味を紹介していきます。
ネットスラング「草」とは
「草(くさ)」は、SNSや掲示板サイトなどインターネット上で発祥した言語表現、「ネットスラング(ネット用語)」の一つです。
さまざまに存在するネットスラングの中でも特に浸透しており、SNSなどでも頻繁に使用されている様子をうかがうことができます。
意味は「笑い」
「草」は、「笑い」や「面白い」という意味を表現する用語です。
単体で「草」と使われることもありますし、「草生える」と表現されることもあります。
現在ではインターネット上に限らず、若い世代を中心に会話の中で使用されるケースも増えてきました。
ネットスラングと知らずに使用する人もいるほどで、若者に限ればかなり浸透している言葉、表現であると言えるでしょう。
類語は「w」「藁」など
「草」と同様に「笑い」を意味するネットスラングとして、以下のような表現も使われています。
・「w」
・「笑」
・「藁」
・「爆」
・「ワロス」
・「ワロタ」
・「ワロリンヌ」
ちなみに、海外でも同じようなネットスラングが存在しています。
・英語圏:「LOL」
・フランス語圏:「MDR」
・中国語:「哈哈哈」、「233」
上記のような言葉が、「笑い」や「面白い」という意味で表現されています。
「草」の語源は「www」?
「草」は、もともとは「(笑)」から派生したものです。
感情を表現することの難しい文章上で、笑っているさま、笑いが起きているさま、を表現しているのが「(笑)」でしたが、インターネットやスマートフォン、SNSなどの普及とともに、ここから「ネットスラング(ネット用語)」としてさまざまな進化を遂げていきます。
まず、2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)などのウェブサイトから、「(笑)」が「warai」→「w」というような表現が生まれました。
また「wwwww」などのように「w」の数を増やすことでより大きな笑い、面白さを表現するようになりました。
この「w」は現在でも多く使われており、SNSの投稿でもよく見かけます。
この「w」、その拡大表現である「wwwww」の形が、草が生えているように見えることから、「w」→「草」と変化していったわけです。