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「微レ存」とは。意味・読み方・由来・使い方を解説【ネットスラング大辞典】

ネットスラング

高橋暁子(ITジャーナリスト)

「微レ存」という言葉を耳にしたことはありますか? こういった、SNSや電子掲示板などで発生し、使用される俗語を「ネットスラング」と言います。その言葉の意味や読み方、元ネタを調べると思い掛けない発見があるかもしれません。今回はITリテラシーガイドの高橋暁子さんに「微レ存」について解説してもらいました。

インターネットで利用されるスラング、「ネットスラング」。SNSや電子掲示板などで発生し、使用される俗語のことだ。

ネットスラングの中には、インターネットを飛び出して口語として利用されるようになるものもある。今回は、ネットからリアルの場でも使われるようになった「微レ存」の意味を見ていこう。

なんJ用語? 微レ存とは

「微レ存」とは、ネット上で使われているスラング。電子掲示板・2ちゃんねる(現在は5ちゃんねるに名称変更)内のなんでも実況J版(通称なんJ)を中心に使われてきた言葉である。

読み方は「びれぞん・びれそん」

読み方は「びれぞん」。あるいは由来にあわせて「びれそん」と読むこともある。

「微粒子レベルだが存在はしている」の略

微レ存は「微粒子レベルだが存在はしている」を略した言葉であり、「非常に低い確率だがゼロでは無い」ことを意味している。

また、ほぼネタ的に使われるため、実際には確率の高い低いはあまり関係なく使用される。

微レ存の元ネタや由来・発祥

元ネタは複数あるが、電子掲示板・2ちゃんねるでのやり取りから生まれたという説が有力である。

元々は、「分子レベルで残留している」という掲示板への書き込みから以下のように変化していき、「微レ存」と略されるようになったようだ。

分子レベルで残留している

微粒子レベルで残留している

微粒子レベルで存在している

微レ存

文章ではどう使う? 微レ存の使い方(例文つき)

基本的には「無理という予想」または「何とかしたい気持ち」を込めて使用することが多いのが特徴。以下、「微レ存」の例文を紹介する。

例文

・「アイドルと俺が両思いになれる可能性は微レ存」(アイドルと両思いになりたいけれど、なれる可能性はまずないだろう)

・「明日のテストで100点が取れる可能性は微レ存」(明日のテストで100点が取りたいけれど、まず無理だろう)

・「○○大学に合格する可能性は微レ存」(○○大学に合格する可能性は低いけれど、何とか合格したい)

文脈によって、「本当は○○したい/○○になってほしいけれど、まず無理だろう」「期待は非常に薄いけれど、○○したい/○○してほしい、何とかしたい」などの意味になる。

微レ存の類義語

微レ存を他の言葉で言い換えるなら、下記のような言葉が近しいと言えるだろう。

(1)ごくわずか、ほんの少し

微レ存は、「非常に低い可能性」という意味なので、「ごくわずか」「ほんの少し」といった言葉と言い換えられるだろう。

(2)もしかして

あり得るかもしれない物事を指して言う「もしかして」も微レ存と言い換えることができる言葉である。

(3)ワンチャン

若者言葉として使われているワンチャンは「One chance」の略語。もしかしたら可能性があるかも、という時に使われているため、微レ存と近い意味となるだろう。

(4)期待薄

ややネガティブな意味合いの強い期待薄も「あまり期待できない」「期待度が薄い」という意味では微レ存の類義語と言えるだろう。

微レ存の対義語

微レ存の対義語も見ていこう。

(1)可能性が高い、確率が高い

微レ存が「ほぼ可能性がない」「可能性が薄い」という意味なので、その逆として可能性が高い、確率が高いといった言葉が挙げられる。

(2)確信

「固く信じて疑わない」という意味を持つ確信は「非常に低い可能性で、あるか分からない」という微レ存の類義語とも言えるだろう。

微レ存のまとめ

最後に、微レ存の読み方や意味・由来などをまとめてみよう。

読み方 びれぞん・びれそん
意味 「微粒子レベルだが存在はしている」を略した言葉。
「非常に低い確率だがゼロでは無い」こと。
元ネタ 「分子レベルで残留している」という電子掲示板への書き込みから変化して、「微レ存」と略されるようになった。
類義語 ・ごくわずか、ほんの少し
・もしかして
・ワンチャン
・期待薄
対義語 ・可能性が高い、確率が高い
・確信

口にした時の語感が面白いものや、日常会話などで使い勝手がいいものがネットスラングとして普及・定着することがある。

近年はネットスラングがネットでの利用にとどまらず、SNSをよく利用する若者たちの間で口語として使われるようにもなってきている。

同じ言葉を使うことで仲間意識が高まったり、普段コミュニケーションを取っているSNSと同じ言葉でやり取りを楽しめたりするのが、ネットスラングのメリットではないだろうか。

「微レ存」も、本心や期待などを込めつつライトに表現できる言葉のため、日常で使いやすく定着したのだと思われる。

(高橋 暁子/ITジャーナリスト・All About ITリテラシーガイド

※画像はイメージです

※この記事は2020年09月11日に公開されたものです

高橋暁子(ITジャーナリスト)

書籍・雑誌・Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手掛ける。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著書多数。SNSやスマホの安心・安全・利用等をテーマとして、テレビ・雑誌・新聞・ラジオ等のメディア出演も行っている。元小学校教員。2021年度教育出版中学国語教科書にコラム掲載予定。All About ITリテラシーガイド。
https://allabout.co.jp/gm/gp/1681/
http://akiakatsuki.hatenablog.com/

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