お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

犬山紙子が30歳の時『SEX AND THE CITY』の上澄みをまねして失敗した話

#犬さやの遠吠えやってまーす!

犬山紙子

エッセイスト・TVコメンテーターとして活躍する犬山紙子さんが、恋愛・人間関係・趣味などあらゆるテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にし、音声と共にお届けします。今回は2020年8月14日放送分から。

『犬山の遠吠え!やってまーす』今回の番組トーク音声はこちら

こんにちは、犬山紙子です。

今回もリスナーの皆さんから届いたメールを紹介していきたいと思います。

KinKi Kids 堂本剛にどハマりした小学生時代

犬山さん、こんばんは。犬山さんはマンガ・アニメ・アイドルと、さまざまなものに影響されつつ、推しを作られつつ、いろいろな解釈の元、生活されているんだなとラジオを聴きながら思う次第なのですが、このドラマにぐっとハマった、あのドラマのあの役の俳優を推していた、などあるのでしょうか?

私がドラマにハマったのが、小学6年生の頃。『人間・失格』っていうKinKi Kidsのお二人が主演のドラマにめちゃくちゃハマりましたね。

その頃、堂本剛さんがすごく好きで。アイドル雑誌の『Myojo』とか『POTATO』とか、お姉ちゃんと一緒に買ってたんですが、「かっこいい……剛かっこいい……!」ってずっと言ってた記憶がある(笑)。姉妹そろって剛さん推しだったんです。

『人間・失格』ってかなりセンセーショナルで、いじめを取り扱っている「復讐」をテーマにした話。当時は私も成熟していないので、ドラマの物語をそのまま受け取ってしまって……。

小学生の心にどう消化させるのか、難しかったです。

『SEX AND THE CITY』を見る時に注意すべきこと

あとはファッションが華やかなドラマも好きでした。今から10年前、30歳の時は遅ればせながら『SEX AND THE CITY』も見ました。

かなり前の作品だけど「女性が恋愛を主体的に待つ」じゃなくて「女性も主体性を持って恋愛を楽しむ」ということが描かれていて、いいなと思いましたね。

ただ、『SEX AND THE CITY』の上澄み部分だけ取り入れようとして失敗したこともありました。

『SEX AND THE CITY』の登場人物って、みんなカフェであけすけに性の話とかをするわけですよ。あれを変にまねしようとすると、結構しんどい(笑)。

「あけすけな話をするのが友情なのかな?」と勘違いした時期が私にもありました。あれは彼女たちのシスターフッドありきなのに、本質を理解せずに真似しちゃって……。

自分の過去の話とか、セックスの話とか。そういう言いにくい話をあけすけにバンバンしちゃうのがいいのかなと勘違いしていましたけど、今思うと全然そんなことないですよね。

『SEX AND THE CITY』に出てくる性に奔放なサマンサみたいな女性が、あの当時結構いて。私も、頑張ってサマンサのようになろうと演出していた気がします(笑)。

もちろん、信頼できる人には話したり、悩みを打ち明けられたりする関係性は尊いけど、あけすけに誰にでも話しすぎる、相手にやたらと厳しいことを言う必要はないのかな、と思いますね。

ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』最新のトークはこちら

毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送する他、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。

※この記事は2020年10月10日に公開されたものです

犬山紙子

1981年生まれ。エッセイスト。美人なのになぜか恋愛が上手くいかない女性たちのエピソードを綴ったイラストエッセイ『負け美女』(マガジンハウス)で作家デビュー、女性観察の名手として注目を浴びる。SPA!やananなどで連載中。「スッキリ!」、「みんなのニュース」などコメンテーターとしても活躍する。

この著者の記事一覧 

SHARE