正しく使えてる? 「遅ればせながら」の使い方や例文を解説
「遅ればせながら」の言い換え表現
「遅ればせながら」と似た意味合いを持つ言葉の例を紹介します。
「遅まきながら」
「遅まきながら」は「今更ですが」という意味で用いられます。
「遅ればせながら」と近い言葉ですが、この言葉に謝罪や恐縮の意味は全くなく、時期に遅れているという事実のみを表します。
そのため、自身の行動の遅れが他者に迷惑を掛けていない場合にのみ使用できます。雑談の際に使われることも多い表現です。
例文
・遅まきながら、テレワーク制度を社内で導入することを決定しました。
「遅くなりましたが」
「遅くなりましたが」は日常会話でも使われることの多い言葉で、「遅ればせながら」よりもカジュアルに使うことができます。
部署内など、あまりかしこまっていないフラットな場面で使えて、「遅ればせながら」と同様に遅れたことに対して謝罪や恐縮のニュアンスを表すことができます。
例文
・遅くなりましたが、書類に押印をお願いします。
「お待たせいたしました」
相手を待たせてしまっている場面において、お詫びを述べたい時に使います。
「遅くなりましたが」で挙げた例文のような場面でも、もし上司が印鑑を持った状態で書類を待っていた場合には、「お待たせいたしました。書類に押印をお願いします」と言った方が自然です。
例文
・(電話の呼び出し音が長い間鳴った後)大変お待たせいたしました。○○(会社名)でございます。
「遅ればせながら」を使ってより丁寧な印象を
これまで「遅ればせながら」という表現を正しく使えていたでしょうか。
「遅れましたが」「今更ですが」という意味があると紹介してきましたが、ある程度の遅れが許される範囲で用いる言葉なので、本当に謝罪が必要な際には使用を避けた方が良いでしょう。
かしこまった場面で使うことの多い表現なので、使いこなせるのか自信がない方もいるかもしれませんが、意味や使い方を知れば、そこまでハードルが高い言葉でもありません。
丁寧な印象を与えられる言葉でもあるので、今回のコラムを参考にしながら、ぜひ活用してみてくださいね。
(髙岡よしみ)
※画像はイメージです
※この記事は2020年09月23日に公開されたものです