「お悔みメール」の書き方は? ポイントや注意点・例文を紹介
自分がお悔やみメールをもらった場合の返信
お悔やみメールを送る側は、「返信不要」と書き添えて相手に負担を与えないように気を使います。
しかし、メールを送られた側(遺族)は、仮に「返信不要」と書いてあったとしても、落ち着いたタイミングなどでメールを返して、お礼の気持ちを素直に伝えるのが良いでしょう。
原則、遺族は供養、諸々の手続き、家の中の事などを優先させるべきであり、忙しいため、返信しなくてもマナー違反ではありません。
しかし、葬儀が終わって時間的にも気持ち的にも余裕ができたら、返信メールをすることによって、相手の弔意を受け取ったと示すことができるはずです。
お悔やみメールへの返信はシンプルな内容で伝えましょう。格式張った文章にしたり、長々とお礼を述べたりする必要はありません。
返信する相手によっては、多少言葉遣いを変えたり、仕事を休んだことを詫びる言葉を添えたりする必要はありますが、基本的にはお悔やみメールに対してのお礼だけを述べます。
仕事関係の相手へ返信する場合
お悔やみメールに対して感謝の気持ちを伝える内容にします。仕事を休んで申し訳なかったとお詫びのフレーズを入れることも大切です。
例文
このたびはメールをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで葬儀を無事に済ませることができました。
お気遣いに心から感謝しております。
なお、○月○日より出社いたします。
ご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます。
友人や親戚へ返信する場合
こちらも感謝の気持ちを伝える内容にします。身内や気心の知れた友人に送るメールなので、少しフランクな言葉でも良いでしょう。
例文
メール、ありがとうございました。
おかげさまで葬儀を無事に済ませることができました。
ようやく落ち着いたので、心身ともに休むことができます。
お心遣い、本当にうれしかったです。
これからもよろしくお願いいたします。
相手の悲しみに寄り添うメッセージを
一昔前は、葬儀やお通夜に参列できない場合は電報(弔電)が通信手段でした。
弔電は葬儀の席で読み上げられるのがセレモニーのメニューでもあり、現在も続いています。電報のデザインや定型文も多くの種類が用意されています。
しかし、今では使い慣れたメールやSNSで、いち早く弔意を伝えることが何より大切だと思います。普段からメールやSNSでコミュニケーションを取っている相手が悲しみに暮れているのです。
そんな相手に寄り添うには、普段使っているツールで心からのお悔やみを早く、素直に伝えるのがベストなのではないでしょうか。
(松本繁美)
※画像はイメージです
※この記事は2020年09月20日に公開されたものです