「ご教示」の意味と正しい使い方
「ご教示」の使い方
教えてもらうということは、相手の時間や労力を割いてもらうということなので、感謝の気持ちを込めて丁寧な表現で伝えましょう。
(1)メール・ビジネス文書と口頭で使い分ける
日本語には話し言葉と書き言葉それぞれに適した表現があり、話し言葉は訓読みの言葉を使い柔らかい表現で、書き言葉は音読みの言葉を使いかしこまった表現でというふうに使い分けられます。
ここでいうと、
・話し言葉
「教えてください」
「教えていただけますか」
「教えていただけませんでしょうか」
・書き言葉
「ご教示ください」
「ご教示いただけますか」
「ご教示いただけませんでしょうか」
となります。「ご教示」と言う言葉は主に書き言葉の場面、つまりメールやビジネス文書上において使います。
(2)相手と自分の関係で使い分ける
お願いをする相手が同じ会社の上司や先輩なのか他部署の方なのか、またはクライアントなのかなどの関係によって、距離感が大きく異なります。
自分より目上の方には、より丁重な表現を使うようにしましょう。
「ご教示ください」は一見丁寧なように見えますが、「~してください」と相手に【命令】をする表現であまり丁重な表現とは言えません。
これを失礼のない丁寧な表現にするには「ご教示いただけますか」と【依頼】をする形にします。
さらに語尾を「ご教示いただけませんでしょうか」とするとより丁重さが増します。
・敬意のレベル
ご教示ください<ご教示いただけますか<ご教示いただけませんでしょうか