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「やりたい仕事」はあるけど……。一歩踏み出せない時の処方箋

#お仕事ハック

トイアンナ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「やりたい仕事があるけど、踏み出せない」とのお悩みに、ライターのトイアンナさんがアドバイス。

やりたい仕事があるけど、踏み出せない

私にはずっと「やりたい仕事」があります。だけど今の本業にも特に不満があるわけではなく、収入も安定していて、やればできてしまうので、惰性でダラダラ続けています。

でもたまに「やりたい仕事」のことを考えて、鬱々とすることも。こんな私が一歩踏み出すにはどうすればいいか、または今のままでもいいのか、教えてください。

「やりたい仕事」と「できる仕事」って、キャリアで被らないことがあって、それってジワジワと心に沈殿していきますよね。

せっかく本業(=できる仕事)で褒められても「こんなことで褒められてもなあ……」と心のどこかで思ってしまったり、むしろ理解されていないと思ってしまったり。

一方、やりたい仕事は未経験で、転職すれば年収ダウンは必至。悩んでいるうちに年月ばかりが過ぎて、どんどん足が重くなる。

そんな相談者さんのご様子を察して、私は思っています。

「この人、やりたい仕事を、本当は全然やりたくないんだろうな」と。

その仕事、本当に「やりたい仕事」ですか?

私がライターを始めたのは、会社員の頃でした。

その会社は当時、副業禁止。つまり、執筆しても確定申告が必要になってしまい、年20万円以上は報酬を受け取れなかったのです。ですが、個人のブログなどで文章を書いていました。

もはや「書きたかったから」ではありません。気付いたら書いていたのです。そして執筆が本業になりました。

おかげさまでお仕事を多くいただき、現在は執筆以外の業務もお請けしています。正直、もっと事業を伸ばすために執筆をやめて「それ以外」に注力すべき時期もありました。ですが、書くことはやめられませんでした。

前職は外資系トップ企業。それを辞めて「恋愛コラムを書きます」なんて、正気の沙汰ではないと言われました。「仕事に疲れてるなら、一度休んで留学でもしたら?」と諭されたことだって。

でも、私は今も恋愛コラムを書いています。なぜかは、自分でも分かりません。

相談者さんが「やりたいこと」を実現するなら、「やらずにはいられない」と思うはずなのです。それがキャリアにとって不利益だろうが、周りから反対されようが。

やりたいと願うなら、今から始めればいい

ただ私は、今すぐ本業を辞めろ! と、申し上げたいのではありません。安定収入、大事。会社員を辞めて久しい私もそう思います。

ですから、在職時からやりたい仕事を始めてしまえばいいのです。

先ほど申し上げた通り、副業認定を受ける基準は「一般的な謝礼額を超えた報酬を受け取るかどうか」です。報酬さえなければ、仕事は趣味になります。

まずは趣味としてやりたい仕事を始めてみてはどうでしょうか。それで経験を積み、自信が付いたら転職活動をすればいい。そんなふうに思います。

「本当は『やりたい仕事』をやりたくないんでしょう」と言われて、きっと相談者さんはイラッとしたと思います。申し訳ございません。

その苛立ちをパワーに変えて、数年後に「やーい、トイアンナめ! 私はな、やりたい仕事で転職してやったぞ!」とご連絡いただくのを、楽しみにお待ちしています。

Point.

・やりたい仕事なら、「やらずにはいられない」はず
・本当にやりたいならば、副業に認められない範囲で始めてしまおう
・いきなり退職はしないで。安定収入、大事、絶対

(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)

トイアンナ

慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。

●ブログ「トイアンナのぐだぐだ」
http://toianna.hatenablog.com/

●Twitter
https://twitter.com/10anj10

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