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行間を読むとは? 相手の心情を読み取る力を養う方法

高見綾(心理カウンセラー)

行間を読む力を養う方法

一見難しそうな行間を読む力ですが、日々の心掛けで養うことができます。

(1)暗黙のルールを把握する

会社でも趣味の団体でも、そのコミュニティ内における暗黙のルールというものが存在します。

暗黙のルールは、あえて口に出すことはないけれど、みんなが共通して持っている価値観や文化のようなもの。知っておくことで行間を読む際に役立ちます。

そのコミュニティに属してすぐの時は分からないかもしれません。その場合は、ベテランの人に教えてもらったり、少し時間をかけて周りを観察したりすることで把握していきましょう。

(2)相手の性格をよく理解する

どんな考え方をするのか、思いをはっきり言う人なのか、それとも遠慮がちなのかなど、相手がどんな人なのか興味を持つといいですね。仕事では、直属の上司や後輩などメインで関わる人たちの性格くらいは把握しておくと役に立ちます。

また、行間を読む時は、先入観や思い込みが混じらないよう、フラットな目線で見ることが大切です。

(3)仕事の本質を理解する

行間を読むためには、その仕事の目的は何か、交渉ならどこに落としどころを持っていくかなど、本質を理解しておく必要があります。

表面的なことだけにとらわれず、何が一番大切なのかを考える視点が、行間を読む際にも役立ちます。

(4)周りの人に確認する

相手の真意が分からなかった時や間違えて解釈してしまった時は、ちゃんと答え合わせをしておきましょう。周りの信頼できる人に、「なぜあの言葉が、そういう解釈になるのか」などを確認しておくと今後の学びにつながります。

(5)小説や漫画を読む

登場人物の心理描写が詳しく描かれている、小説や漫画をたくさん読むのもおすすめです。「登場人物はどういう気持ちなのか?」に注目して読み進めると、想像力が鍛えられます。

また、さまざまな登場人物に出会って、自分の常識を良い意味で壊し新しい考え方を取り入れていくことが、総合的に行間を読む力を高めることになります。

身近なコミュニティから始めよう

行間を読むのはなかなか難しいものです。自分とは違うタイプの人とたくさん出会い、新しい考え方を取り入れながら想像力を身に付けていくことが必要なので、焦らずコツコツ取り組んでみるといいかもしれません。

できることからで構いません。まずは、自分が所属するコミュニティの暗黙のルールを把握してみるのはどうでしょうか?

(高見綾)

※画像はイメージです

※この記事は2020年07月20日に公開されたものです

高見綾(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

“質上げ女子”のカウンセリングをメインで行っている。電話、面談(ZOOM、名古屋)によるカウンセリングや講座を中心にあなたのお悩みをサポート。

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学びはじめ、人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づく。豊富な臨床経験から、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただいている。

著書は「ゆずらない力」(すばる舎)。他、PHPスペシャルに記事を寄稿するなどマルチに活動中。

高見綾のブログ https://takamiaya.com/

 

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