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価値観の違いは我慢するべき? 考え方が違う人を受け入れる方法

高見綾(心理カウンセラー)

価値観の違いを感じる瞬間の例

私たちはどういった時に価値観の違いを感じるのでしょうか。仕事と恋愛、それぞれにおいて、よくある違いを紹介します。

仕事で感じる瞬間

まずは、仕事をしていく上で感じる価値観の違いについてです。

(1)仕事に対する向き合い方の違い

生きていく上で仕事にあまり価値をおいていない場合は、私生活を犠牲にしてまで残業することに意味を見いだせない人もいます。また、与えられた仕事を淡々とこなせばいいと考えている人には、業務での発案や改善をするといった積極性はあまり見られないかもしれません。

やるからにはクオリティの高い仕事がしたいと思っている人からすると、イライラすることもあるでしょう。

(2)職場の人間関係に対する価値観の違い

仕事とプライベートを分けている人は、会社は仕事をする場所だから無理に職場の人と仲良くしなくても良い(仕事に支障が出ない程度のコミュニケーションが取れれば良い)と考えます。

一方で、職場の人と親密になりたいと考えている人もいます。会社側が後者で、社員が前者の価値観を持つ場合、社員は社内イベントに参加するように求められてストレスを感じてしまうことも。

(3)教育に対する考え方の違い

「会社(上司・先輩)は何も教えてくれない」と言う人は、会社が教育してくれるものだと思っています。

一方で、まずは自分で何とかしようと考えている人は分からないことを自ら調べ、それでも分からない場合は上司や先輩に相談します。この考え方の違う両者が仕事の引き継ぎをすると、話がかみ合わなくなることも。

恋愛で感じる瞬間

次は、恋愛面での価値観の違いを感じる瞬間の例です。

(1)お金の使い方の違い

お金はあればあるだけ使ってしまうタイプの人と、将来のことを考えてコツコツ貯蓄するタイプの人がカップルだと、お互いのお金の使い方にびっくりすることも。堅実な人は、将来相手との結婚を考えた時に不安になってしまうかもしれません。

(2)異性との距離感の違い

浮気のボーダーラインに対する考え方の違いは気になる人が多いかもしれません。浮気まではいかなくても、異性の友人と二人きりで会うのはダメと考える人もいますし、別に気にしないという人もいます。

(3)会う頻度の違い

毎日のように一緒にいたいと思っている人と、自分の時間も大切にしたいから、適度な距離感で付き合っていきたいと考えている人がお付き合いをすると、気持ちがすれ違いやすくなります。

前者のタイプからすると寂しく感じますし、自分のことはどうでもいいのかなと不安になることもあるでしょう。後者のタイプからすると、距離が近過ぎるとしんどく感じてしまうかもしれません。

次ページ:価値観の違いはなぜ起こるのか

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