オールラウンダーとは。仕事における意味と生かし方
オールラウンダーの長所と短所
良い特徴ばかりを兼ね備えているように見えるオールラウンダーですが、長所もあれば短所もあります。
長所:決定的な弱点がなく、リスク分散できる
長所はなんといっても「なんでもこなせる」という点です。
専門性に特化し、プロフェッショナルであり続けるというのは非常に難しいです。個人の能力だけでなく、時代や市場といった局面にも左右されます。
しかし、得意領域が複数あれば、軸足を複数持つことができ、リスク分散が可能です。
また、いくつかの得意な領域を掛け合わせることで1つの専門性を深く極めるよりも希少性を高めることもできます。
短所:コレという武器が無く、強みが曖昧になる
オールラウンダーとしての強みは「さまざまな分野を平均以上の高い能力値でこなせる」点にあります。
逆にいうと「それなりに全部できる」程度や、全部平均程度では「何ができる人なのか分からない」と判断される可能性もあります。
「Aができます」と言い切れる人の方が「AもBもCもDもできます」と言う人よりも、力強く見えてしまう場合もあります。
できることが多いという長所が、「曖昧である」と捉えられてしまうと一気に短所として浮き上がってしまいます。
長所と短所の分かれ目は「できること」の品質
結局のところ長所と短所の分かれ目は、「できること」として並べられたことの品質やレベルによります。
会計・IT・営業・人事の全てを、それぞれの分野のプロフェッショナルと会話できたり、業務を遂行できるレベルで知っていたりする人であれば素晴らしい人材です。
しかし、どれもちょっとかじった程度で仕事を任せられるレベルになければ「何ができる人なの?」という扱いになってしまいます。
後者の場合はオールラウンダーとは呼べず、これぞ「器用貧乏」というところでしょう。
オールラウンダーの強みを生かそう!
オールラウンダーとしてさまざまな経験を積んでいる場合、起業や新規事業など「1人数役をこなしながら進めなくてはならない」仕事は向いているといえます。
組織やチームの中でスキルを最適化してしまうのではなく、どんどん自分の仕事の幅を広げることが得意な人は強制的にその機会に恵まれる起業は1つの選択肢です。
また、ベンチャー企業やスタートアップの初期フェーズは、さまざまなことができるオールラウンダータイプの人材が活躍できるタイミングといえます。
複合的な視点を持ち、さまざまな経験を土台にして新しいことを生み出していくようなチャレンジングな仕事は、オールラウンダーの強みを活かせる仕事です。
せっかくの能力が発揮されるような職場・職種を選び、自分の強みを発揮していきましょう。
(ぱぴこ)
※画像はイメージです
※この記事は2020年07月15日に公開されたものです