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戦略と戦術の違いとは。マーケティングの具体例でわかりやすく解説!

トイアンナ

戦略と戦術。この2つを混同している人や取り違えている人はどうも多いようです。戦略と戦術の違いや、これらを用いた施策の立て方などを、マーケティングに詳しいコラムニスト・トイアンナさんに教えてもらいました。

私がマーケティングのお仕事を始めて、8年目になります。マーケターとは、分かりやすく言うと「どんなメッセージを、どんな手段で消費者へ伝えるか」を考えるお仕事です。

そこでマーケティングを教わる際に口を酸っぱくするほど言われるのが「戦略と戦術」です。日本語ではとても似ていますが、その意味は大きく異なります。

今回は、戦略と戦術の違いをマーケティングの具体例を使って、分かりやすく解説できればと思います。

戦略と戦術の意味

そもそも、日本語で戦略と戦術が1文字しか違わないのが、混乱の原因でしょう。

戦略は英語でStrategy(ストラテジー)と呼び、組織が前に進むための長期的な筋道を指します。

対して戦術は英語だとTactics(タクティクス)と全く異なる単語。戦術とは「戦略を実現するための細かな具体策」です。

例えば、マイナビウーマンの戦略が「30代の女性全員が閲覧するサイトを作るために30代女性が気になるコンテンツを増やす」ことだとしましょう。戦略は、これくらい大きな方向性です。

この戦略を実現するための戦術は例えば「30代女性が憧れる女性の取材記事を連載する」「30代女性が気になるトピックを3カ月に1度アンケート調査して、トップ10に入ったものを連載テーマにする」といった施策になります。

戦略に比べて、戦術がかなり細かいプランに見えるはずです。戦術は直訳するとTacticsですが、日本人には「プラン」の方が分かりやすいかもしれません。

長期的な筋道(戦略)にのっとり、細かなプラン(戦術)を立てる。これが戦略と戦術の関係です。

次ページ:ビジネスにおける戦略と戦術の違い

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