お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

人の気持ちを考える8つの方法。相手の立場に立つには

高見綾(心理カウンセラー)

相手の気持ちを考える力を養う方法

では最後に、「相手の気持ちを考える力」を養う方法をお伝えします。

(1)アドバイスは相手から求められた時だけにする

例えば、「最近、元気が出ないんだよね」と悩みを打ち明けられた時に、解決しなくちゃと思って「~したらいいよ!」とアドバイスしてしまうことってありますよね。

でも、本当に解決策を求めている人は、「どうしたらいいと思う?」と聞いてくるものです。そういった発言がない時は、アドバイスよりも「相手の話をじっくり聞くこと」をおすすめします。

(2)「どうすれば喜んでくれるか」を想像する

見返りを求めることなく、純粋に相手に喜んでほしいという気持ちで考えましょう。

すると、相手が好きなものをリサーチしたり、最近の言動にヒントがなかったか注意深く観察したりするなど、自然と相手に興味を持つことになります。

(3)相手の反応をチェックする

例えば、職場の人が旅行に行くと聞き、その旅行先に関する情報をあれこれシェアしたとします。しかし、思ったほど喜ばれていないという場合は、もしかするとありがた迷惑だったのかもしれません。

相手の反応をよく観察して、感覚のズレを修正しておきましょう。

(4)相手に聞く

自分だけで考え込んでも分からないような時は、相手に聞いてしまうのが手っ取り早い方法です。

恋愛でも、彼氏の気持ちが分からない時は、一人で抱え込むのではなく本人に聞いた方がいいですよね。「どうしてほしい?」「どう思う?」など、直接聞くことで理解を深めましょう。

(5)自分の感情を大切にする

日頃から自分の感情を抑圧して過ごしていると、人の気持ちにも気付けなくなります。

相手の気持ちを理解しようと思ったら、自分も感情豊かでいる必要があるのです。ネガティブな感情も、人の気持ちを理解するのに役立ちますので、「こうすべき」といった理屈で抑え込むのではなく、「寂しいな」「悲しいな」など、ありのままの感情の揺れ動きを受け止めましょう。

(6)相手の地雷を見つける

どんな人にも、触れてほしくない話題やこうされると嫌という地雷ポイントがあるものです。特に、相手のプライドは傷つけないことが大切です。

相手をよく観察して、どんな話題の時に不快な反応を示すのかを見ておきましょう。

(7)一人の人としっかり向き合う

嫌だなと思えば関係を断ち、ぶつかることがあれば自分が我慢するというように、誰に対しても浅い付き合いをしていると、人に対する理解は深まりません。

家族や友達、恋人など、たった一人でいいので、しっかりと向き合う相手を持つといいですね。その人と深く付き合うことを通じて、人に対する理解が深まっていきます。

(8)相手の言動に「なぜだろう?」と興味を持つ

心理学では、自分には理解できなくとも、「相手の言動には、その人なりの理由が何かある」と考えます。

「あり得ない」と思って突っぱねてしまうとそれまでですが、「なぜこの人はこんな言動を取るんだろう?」と興味を持つと、相手の心理が見えてくるようになります。

相手に興味を持ち想像する

自分と他人は、育ってきた環境も、性格も考え方も異なります。それゆえ、自分の感覚だけを基準にしていると、相手の気持ちとズレてしまうことがあります。

人の気持ちを完全に理解するのは難しいですが、相手に興味を持つことで想像することはできます。相手の気持ちに寄り添って、良い関係性を作っていきたいですね。

(高見綾)

※画像はイメージです

※この記事は2020年06月22日に公開されたものです

高見綾(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

“質上げ女子”のカウンセリングをメインで行っている。電話、面談(ZOOM、名古屋)によるカウンセリングや講座を中心にあなたのお悩みをサポート。

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学びはじめ、人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づく。豊富な臨床経験から、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただいている。

著書は「ゆずらない力」(すばる舎)。他、PHPスペシャルに記事を寄稿するなどマルチに活動中。

高見綾のブログ https://takamiaya.com/

 

この著者の記事一覧 

SHARE