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心理カウンセラーが教える緊張をほぐす方法

笹氣健治(心理カウンセラー)

心理カウンセラーが教える緊張をほぐす方法

緊張すると体と心に反応が表れます。体の反応は心臓がドキドキする・口の中が乾く・胃が痛くなるなど、心の反応は不安・恐れ・焦りなどです。

緊張をほぐすには、体と心それぞれの反応に対して働きかけることが有効です。両方を組み合わせて行うと、さらに効果が出ます。

緊張をほぐす方法を簡単にご紹介したいと思います。

(1)深呼吸をする

緊張すると交感神経が優位になって心拍数が上がり、呼吸も浅くなります。

そんなときは深呼吸をすると、体がリラックスして、気持ちが落ち着いていきます。

目を閉じて自分の呼吸を意識して、5秒かけて鼻から大きく息を吸い、10秒かけて口からゆっくり吐き出す。これを5回繰り返してみてください。

体が楽になっていることに気づくでしょう。

(2)水を飲む

緊張で口の中が乾いたときは、水をコップ一杯飲むと効果があります。

口の中が潤うだけでなく、副交感神経が刺激されて自律神経のバランスが整い、緊張もほぐれていきます。

(3)首・肩・背中のこりをほぐす

緊張していると体が硬くなって血行が悪くなっています。首や肩をゆっくり回したり、背中のストレッチをしたりして、血流を改善することを意識しましょう。

緊張も和らいでいくはずです。

(4)「自分にできる精一杯をやればいい」と考える

緊張しているときは、つい背伸びをして、実力以上に「いいところを見せよう」と考えているものです。その気負い過ぎが、かえって緊張を増すことにつながります。

いいところを見せようと意識するよりも、やれるだけやってみようと開き直ったほうが結果的にうまくいきます。

「自分にできることを精一杯やればいい」と自分で自分に言い聞かせることを、ぜひやってみてください。

(5)「失敗してもいい」と考える

もしうまくいかなかったとしても死ぬわけではありません。

特に、初めてやることや不慣れなことを一回目からうまくやろうと考えるのは虫がいい話です。人は失敗から学んで成長していきます。失敗したらまたチャレンジすればいいだけです。

この開き直りができると、きっと気持ちも軽くなるはずです。

(6)「なるようになる」と考える

できる限りの努力はもちろん必要ですが、結果がどうなるかは誰にも分かりません。うまくいくかもしれませんし、うまくいかないかもしれません。

結果は神のみぞ知る。それなのに「失敗したらどうしよう」と先のことをあれこれ考えるのは意味がないことです。そんな無益な想像はやめて、運を天に任せましょう。人生なるようになるものです。

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