お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

自制心とは? 自制心がない人の特徴と心理・鍛え方を解説

桑野量(心理カウンセラー)

自制心とは何でしょうか。自制心の意味と自制心が強いこと、自制心がないことについて、心理カウンセラーの桑野量さんが解説してくれました。自制心を養うトレーニングも紹介します。

ダイエット中なのについついお菓子を食べてしまう。貯金したいのに洋服を衝動買いしてしまった。

目標があるのに遠ざけてしまうのは、あなたの自制心の弱さが関係しているかもしれません。

自制心を鍛えて、自分の目標を遠回りせずに叶えていく力を身に付けていきませんか?

自制心の意味とは

自制心とは、「自分の欲望や感情をコントロールする力」という意味です。

自分の心の中に湧き上がってきた感情や気持ちに流されずに対応できることを指します。

「この洋服が欲しいけど、今は我慢しておこう」と自分の欲望を制御する力のことですね。

また、自分の心を制御して目標や目的に向かって集中していることを表現する場合もあります。

自制心がないとは

「自制心がない」とは、自分の感情や気持ちをコントロールできなくて振り回されている状態です。

自分の気持ちに正直と言えば、そうかもしれません。

しかし、現在の自分の気持ちを優先してしまうことで、計画性のある行動ができなくなってしまうこともあります。

自制心がない人の特徴と心理

自制心がない人と自制心が強い人の違いは何でしょうか?

まずは、自制心がない人の特徴と心理を見ていきましょう。

(1)感情的になりやすい

自分の感情をコントロールすることが苦手なので、感じたことをすぐに外に表現してしまいます。

素直な人という印象を与えることもありますが、その感情で相手を振り回してしまうこともあります。自分の感情を我慢できない自制心のない人と思われてしまいます。

参考記事はこちら▼

心理カウンセラーの高見綾さんに、感情的になる原因と感情をコントロールするコツを解説してもらいました。

(2)物事が長続きしない

目標があっても目の前のことに流されやすいので、長続きしません。いわゆる「三日坊主」になってしまいます。

何かを始めることが思いつきであることも多く、その時の感情に任せているので、「そもそも本当にやりたかったのかな?」ということもあります。

(3)時間や規則にルーズ

自分のことを優先させてしまうことが多いので、時間に遅れることや会社の規則を破ってしまうこともあるかもしれません。

怠惰な性格や自己中心的に思われることもあります。

参考記事はこちら▼

心理カウンセラーの小日向るり子さんが、時間にルーズな人の特徴とそうなる原因、克服方法を解説します。

(4)浪費癖がある

その時の気持ちを優先させてしまい、本当に必要かどうか見極める前に買い物をしてしまうことがあります。

買ったものが必要かどうかというよりも、「買う」こと自体が目的になっているので、それが満たされることを優先させてしまう場合も。

参考記事はこちら▼

浪費癖のある人の特徴や心理を解説し、浪費癖を直すためのアプローチ方法を紹介します。

(5)コミュニケーションが苦手

相手の言葉や行動に、すぐ反応してしまうので、コミュニケーションが円滑にできないことがあります。

相手の話を聞いていても、「だって」「でも」と、自分の話をしたくなってしまうかもしれません。

自制心が強い人の特徴と心理

一方で、自制心が強い人の特徴と心理にはどのようなものがあるのでしょうか。自制心がない人との違いを比べてみましょう。

(1)集中力がある

目標に集中できるのは、その目標に不必要な気持ちや感情を制御できているからです。「今自分が何を優先するべきなのか?」それを軸にぶれることがありません。

(2)計画性がある

仕事や目標のために何が必要なのか? 計画性を持って考えて準備できます。

その場の流れや出たとこ勝負にならないように全体像を把握しながら必要なタスクを進めていくことができます。

(3)責任感が強い

目の前のことに左右されずにやり遂げる力があるので、責任感も強くなっていきます。

逆の見方をすれば、目標や目的を最後まできっちりやり遂げる責任感が強いので、目の前のことに左右されないよう自制心が強くなったともいえますね。

参考記事はこちら▼

責任感がある人の特徴や、責任感の強さを長所として自己PRする時のコツなどを紹介します。

(4)健康維持、ストレスケアへの意識が高い

身体的にも精神的にもストレスがかかっている場合は、自分の感情や気持ちをコントロールするのは難しくなってしまいます。

自制心の強い人は、そのような状況に陥らないように自分の体調をメンテナンスしていることが多いです。しっかりとした生活リズムを作っていくことも、自制心を強めるためには必要ですからね。

(5)相手のために行動できる

相手に合わせて行動できることは、自分の気持ちをきちんとコントロールできているからです。

ただし相手に合わせ過ぎて、自分のするべきことも見失ってしまうこともありますから、自分に負荷がかからない範囲で、相手のために行動できることが大切です。

参考記事はこちら▼

あなたの精神力を10の質問で診断します。

▶次のページでは、自制心が強いことのメリットと、自制心を鍛える方法を解説します。

次のページを読む

SHARE